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物流/マテハン業界、課題乗り越え先に

テーマ対応と収益性の両立も原点  賀詞交歓会より

 経営の上位課題として近年クローズアップする「物流」。柔軟かつ迅速に、ミス無くモノを運びたいとのニーズは、業種を超え強く広がるいっぽうだ。そんな顧客要求に向き合う業界は今年、どんな対応をはかる? 物流関連協会の新年会をいくつか回ってメモを取った…

環境対応・高度化
 「京都議定書発効から10年の今年はCOP21が開かれる。無駄なく物資を供給するシステムの構築はますます必要、ロジスティクスの環境対応、高度化を進めていく」−。1月13日、都内・経団連会館で賀詞交歓会を開いた(公社)日本ロジスティクスシステム協会の西田厚聰会長(東芝相談役)は、500人を超す参加者にそう呼びかけた。来賓の佐々木良・経産省大臣官房審議官は「物流の効率化は再興戦略の中でも重視している。共同配送に加え、コンテナラウンドユースについても検討を進めている」と紹介。ついで島田勘資・国交省物流政策課長は「物流の高度化や環境配慮には荷主と物流企業の連携が欠かせず、ロジス協会さんの役割はますます大きくなる」とした。

自動化・国際化
 発足からまだ7年だが、物流を支えるマテリアルハンドリングメーカーのほとんどが正会員に名を連ねる(一社)日本物流システム機器協会。小林史男会長(ダイフク副社長)は1月27日に開いた賀詞交歓会で「少子高齢化社会のなかで省人化提案やロボット化の進展がより問われる」と話した。国際交流事業や新たな視点からまとめる産学官での統計事業など昨年の活動を振り返り、「続く今年は、行政ともさらに深く連携し、ジャパンブランドを育成し海外市場開拓も進めたい」と前向きに話した。来賓の佐脇紀代志経産省産業機械課長は「貴協会はパワフルな活動をされている。物流部門の効率化や自動化は政府も後押しすべき事項。自動化、ロボット化投資を十分にされていない方に、何故投資が必要なのかを理解してもらい各々の身の丈にあったシステムを提案する、そういう力を伸ばして欲しい」と話した。

情報発信・連携
 物流関連団体の賀詞交歓会は例年、既に新年ムードが過ぎた1月末に何故か集中する。今年もそうで28日には(一社)日本運搬車両機器協会、(一社)日本パレット協会、(一社)日本3PL協会などが新年会を開いた。
 このうち日本運搬車両機器協会では花岡徹会長(花岡車輌社長)が「去年より明るくなったと思う。協会しかできない、協会だからこそできる取り組みを行う。なにより会員に有意義な活動をしたい」とし、その成果を含め「情報発信強化を通じ業界をアピールする」と挨拶した。同協会は来年が設立70周年(当初は小型車両協議会)。花岡会長は関連団体との連携を強化し活動を深める考えを示した。標準化活動や省エネ・労働安全などの取り組みを進めるようだ。
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 様々なテーマを抱える物流・マテハン業界。挨拶とは別に「仕事は増えているが利益幅が薄い」や「昨秋以降足踏み感が出ている」などの声も各会場で少なからず聞かれた。テーマ対応と収益確保の両立も大きな課題と映る。