コラム

2015年2月10日号

 製造や物流の現場で自動化ニーズが高まり、ロボットの引き合いが増えている。国内が今まさにそうだし、海外も導入の流れは継続して強い。産業用ロボットで世界シェア5割ほどを占める日本は出番到来の時だ。国内の人手不足を解消する為に、また設備を若返らせるキッカケという面でも、ロボットが鍵となって、直接/間接の効果をもたらしそうだ▼言うまでもなく産業用ロボットの活用は、一定以上の仕事量を確保できているとの前提があって活きる。とすれば、期待されるモノづくり国内回帰の流れと、ロボット導入による生産高効率化がぴたりマッチすれば、国内一時回帰が国内定着に変わるのではないか。楽観かもしれないがそんな想いが沸いてくる▼この1月下旬には政府のロボット革命実現会議が「ロボット新戦略」を当初予定からかなり遅れて公表した。が、これも見方によってはナイスタイミングだろう。ロボットに市場の関心が向いているし、新戦略ではEasy to useを最初のハードルと捉えるが、誰でも使いこなせる為の諸技術が、ちょうどいま湧き出している▼このロボット新戦略は当然、「国際標準」を意識する。共通プラットフォームの下、多様な組み合わせが可能なモジュール型ロボットが様々なニーズに応える世界、ITと融合したロボットが変革のキーデバイスとなる世界…。その世界で主導権を握るとの意思が行間を埋める。そうだ、これは欧米の次世代戦略とも重なる。いざ勝負、ゴングの音が聞こえそうだ。