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ダイキン工業、欧州での冷媒事業に本格参入

ソルベイ社の冷媒事業を買収

 ダイキン工業(十河政則社長兼CEO)は2月2日、ベルギーの大手化学メーカーであるソルベイ社(ブリュッセル市)から欧州における冷媒事業を買収することを決定したと発表した。
 この買収により同社は欧州における冷媒生産が可能になり、同地域での冷媒事業に本格参入する。ソルベイ社が持つ自動車向け冷媒を新たにラインアップすることで事業領域をさらに拡大。2018年にはグローバルの冷媒事業において300億円以上の売上を目指す。さらに、冷媒ガスの回収・再生、自動車向け冷媒の生産についても、2015年度中に取組みを具体化していく。
 同社は、ダイキンケミカルフランス社(本社:リヨン市)、および日本・中国拠点より、グローバルにさまざまなフッ素材料を供給している。とりわけ欧州の自動車メーカー向けには、燃料透過規制に対応した材料やターボチャージャー用材料など、先進的なフッ素材料を提供してきた。
 今回の買収により、「欧州の自動車メーカーとの関係をより強化し、顧客ニーズに応じた商品開発を加速することで、自動車向けのフッ素材料の拡販も実現していく」としている。
 また欧州では、温室効果のあるフロンガスを規制する「Fガス規制」の中で環境影響度の低い冷媒への転換が求められている。同社では、「温暖化係数が低く、環境負荷が少ない冷媒の普及によって地球温暖化の抑制に貢献していく」としている。
 1863年に創設したソルベイ社の主要事業は樹脂、ゴム、電池、医薬品などの製造・販売で2013年の売上高は約10000百万ユーロ。今回の買収事業(欧州における主に自動車向け冷媒の製造・販売)の売上高は53百万ユーロで、生産拠点は独フランクフルト。