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テクトレージ クラウド利用し情報共有

中小企業向け 社内情報の一元管理簡単に

 あの時の資料すぐ出してよ。今すぐだ―。と上司にいわれパソコンのハードディスクや外部記憶媒体をあれこれ開いたり検索したり…。そんな冷や汗もののオフィス光景を一気に解決する割安な大容量クラウドシステムを、ベンチャー企業のテクトレージ(神奈川県横浜市・林充社長)が開発、3月1日から市場に出す。
 「ナレッジホルダー」(システム名称)がそうで、役割は文書や情報、CADファイルなどを保存した瞬間にすべてバックアップし、クラウド上に保存・管理するというもの。
 ナレッジホルダー内に管理したあらゆるデータはファイル名や日時だけでなく、各ドキュメント内の一つの単語からも、ちょうどインターネットの検索エンジンにように簡単かつ素早く引き出せる。
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 保存場所や保存名称が分からなくなったファイルを効率的にみつけられるだけでなく、突然の欠勤に対応したドキュメント等の引継ぎなどに生かせる。先行したモニター販売では「加工データをすべてナレッジホルダーで有効管理できることがわかった」(製造業)、「社内情報を経営にダイレクトに生かせるようになった」(商業・若手経営者)などの声が寄せられたという。
 またパソコンやパソコン内のハードディスクが故障してもファイルはクラウド上で守られるため、BCPの観点からも有効。ドキュメントや情報はたやすく一元管理・共有できるとともに、内容によって経営者層のみ閲覧可にする、なども柔軟に対応する。
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 クラウド上に情報をバックアップする試みは既に大手から中堅企業へと広がりをみせているが、このナレッジホルダーの場合、保存時に自動でバックアップを行うため、一般的な同期型のオンラインストレージサービスと異なり、社内のインターネット回線に負荷が係りにくいという。
 しかもネットワークサーバーでファイルを共有する際にありがちなファイルの保存場所やファイル名の統一化といった運用ルールを設ける必要がない。
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 保存容量は5アカウントタイプで2・5テラバイト(1アカウント当たり500ギガバイト)。5アカウントタイプを標準にし月額8000円の使用量と、低価格に設定した。
 「ファイル管理や情報共有が自動でできる点や、大容量データを管理しても回線のトラブルの生じにくい仕組みを構築した点に評価が集まっている」(林社長)という。パソコンを使用する従業員100人規模までの中小企業をメインターゲットにする考え。