コラム

2015年3月10日号

 朝方は小雨が降って冷え込みますが、昼には晴れて4月中旬を思わせる陽気に。ただ風が強く花粉の量は今年最大と予想されます…。花粉症が年々重くなり、その日のなんだか複雑な天気予報を聞くや、淡いブルーな気分で会社へ向かうこととなった▼通勤電車は相変わらず周囲がスマホに忙しい。目を閉じてボオッとする。凄惨な中学一年生の殺人事件がよぎる。このニュースは最低限しか知らないが、18歳のもう大人になろうとする人間が、中1の男子生徒をグループに引き入れ、抜けないよう脅し、理由をつけて制裁を加え、あげく殺してしまったという▼彼らの世界で何が起きていたかは不明。それよりも、たった一歳の差が大きいティーンエイジャーが、4つも5つも年下の子に手を出したことが解せない。いい悪いは別として不良には概ね男気があった。やたらキバを剥くが、年の離れた弱い子供を痛めるなんて論外、そういう行為は彼らの間で蔑視されてきた。弊紙に寄稿するジャーナリストが「日本の劣化を感じる」とメールで書いたが、一言でいえばそういうことか▼こうなると安倍政権が説く「道徳(愛国心)教育」に関心と目を向けたい心境。けれどまたぞろ政治とカネ問題が浮上し、政界は藪をつつけば蛇が出る悲喜劇に包まれている。本気で託そうとの気は薄れる▼もし自由な魂があるのなら、亡くなった生徒の魂は、愛したという故郷の日本海の島を訪ねることだろう。我々もどこかへ一度、戻る必要があるのかもしれない。