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日立ツールが「臨時日立ツール会」、4月に「三菱日立ツール」へ

ブランドを継続、「開発技術」引き続き期印に

 今年4月1日付で三菱マテリアルの子会社として「三菱日立ツール(株)」(持株比率:三菱マテリアル51%、日立金属49%) に変わる日立ツール(田中啓一社長)は、3月4日と5日の両日、代理店や主力特約店を対象に東京・名古屋・大阪と連続して臨時の説明会を開催した。4月以降の経営に関しては、日立ツールのブランドを残し「とんがった独自の技術領域で引き続き勝負する」(田中社長他)といい、商流についても現在のスタイルを踏襲し何ら変わらないと伝えた。また同社がかねてから掲げてきた「開発技術」の旗印も引き続き標榜すると説明した。
 4日午前、都内のホテルで開いた「臨時東日本日立ツール会」では、「緩やかな右肩上がりが続いている」(田中社長)最近の業績推移と14年度の見込みについて冒頭説明があった。今期は売上で前期比3.9%増の165億8000万円、営業利益は物流センター設立コストなどから同0・2%減の26億6000万円を見込むが、田中社長はさらに上振れる可能性も示唆した。
 その上で、技術面のトピックとして、「切削工程において、中仕上げの精度を上げて最終仕上げ加工の時間を大幅短縮させる」(赤松猛史・成田工場開発センター長)新コンセプトの切削工具について説明した。同社が「ハイプレシジョン2」と呼ぶシリーズがそれで、エンドミルなどに続きこの4月にはインサート2種を新たに上市し、ラインアップを拡充させる。このように独自の取り組みは今後も変わらず「むしろ三菱マテリアルに入ることで、当社らしいユニークな開発が強化できそうだ」(赤松氏)としていた。

●「日立ツールの技術活かす」(増田氏)
 臨時説明会には4月からの新会社・三菱日立ツールで代表取締役を務める増田照彦氏(現・三菱マテリアル常務執行役員加工事業カンパニープレジデント)も出席した。
 増田氏はビジネス展開について「日立ツールが進出していない海外においては(三菱マテの)販売網を活かすことにもなるが、日本において新しく変えることはまったく考えていない。また日立ツールの精鋭的な開発技術を丸くしてしまうような愚も犯さない」などと話した。
 「納期、品質、開発力と互いに刺激しあって伸びたい。三菱が、日立がではなく、日本のモノづくり力を世界に知らしめる組織にしたい」と増田氏。田中社長も「三菱のなかで我々の強みがさらに活かされることを信じている」と伝えた。