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アマダH、4キロの発振器披露

DDLで変換効率40%

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 アマダホールディングス(磯部任社長)は、4月8日から東京ビッグサイトで開催した第15回光・レーザー技術展で、板金加工分野における次世代レーザとして注目のダイレクト・ダイオード・レーザ(DDL)を使った加工技術を紹介、あわせて2キロ及び4キロワットからなる独自のDDL発振器を国内初披露した。
 DDLは溶接などで利用されているが、高出力では光の品質が悪く、切断加工では使用できずにいた。同社はこの問題を解決し、昨秋のドイツの国際見本市で「板金加工機メーカーとして世界で初めてDDL切断を可能にした」などと発表し、米国のレーザ関連企業と共同開発したDDL発振器(2キロワット)をマシンに搭載し実演加工を行なっていた。
 これを経て今回の国内専門展では、世界初公開の2キロに加え4キロワットのDDL発振器を展示、加工実演も行った。実演に使用したマシンは「実際に製品化するものとは異なり、DDLに対応させたいわばプロトタイプ」(同社)という。DDL発振器をシリーズで揃えたいま、「幅広く提案できる形にして、来年をメドに新たにDDL加工機をリリースする考え」(広報部)だそうだ。
 同社の検証によると、DDLのレーザ変換効率はCO2レーザの約10%に対し40%に達するという。軟鋼の薄板でCO2、ファイバーを凌駕する高速加工が可能。面粗さも「ファイバーの高品質な面からは若干劣るが、CO2を大きく上回る」(同)。一方で16mm前後の厚板では(厚さに強い)CO2と同等の粗さを実現できる。発振器の大きさがCO2の約半分という、小型・コンパクト化を図れることも特長だ。
 今回の展示について同社では「今回は発振器の展示にとどめ、(実演用のマシンを除き)加工機は展示しないという、当社にとって異例の内容になった。ファイバーも新たに6キロタイプの発振器を展示した。発振器を国内で作りメンテナンスもトラブルシューティングも国内で行えるとのメッセージを込めた。DDL発振器を、単体で板金分野以外に売り出すことも考えている」(広報部)としていた。