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医療分野に挑む刃物メーカー

高能率、安定性、ノウハウを訴求

iryoubunya 刃物メーカー各社が医療分野向けの提案を継続させている。同分野が景気の影響を受けにくいという理由だけでなく、「大半を輸入に頼っている医療機器が、規制緩和で国内で製造することになればマーケットは急拡大する」(三菱マテリアル)と見られるためだ。4月24日まで東京ビッグサイトで開かれた医療機器の設計・製造展「MEDTEC Japan」を覗いてみた。
 同展に毎年出展しているユニオンツールは、高能率切削ができ仕上げ加工にも向く不等分割スクエアエンドミル「CXES」などこのほど揃った3シリーズを紹介。荒・中・仕上げ加工を短時間で行った64チタンのサンプルなどを並べた。日進工具は「当社のお客の6割は金型関係で医療分野は少ない。だからこそ出展した」と話す。直径0.7mmほどのステンレスの微細穴にスレッドミーリング用工具でねじ切りしたワークを見せ、「負荷の少ないねじ切りなので多数の穴を安定して加工できる」と言う。三菱マテリアルは「標準品だけでどんな医療部品も加工できる。新規参入者は難しく考えがちだが、要はテクニック。飛躍的に工具寿命を延ばせる」と航空機分野で培ったノウハウと品揃えの多さを訴えていた。
(写真=スクエア、ボール、ラジアスの3タイプのエンドミルを揃え、64チタンを仕上げまで行う(ユニオンツール))