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アライドマテリアル、SUSの摩擦攪拌接合ツール開発

メーカー名商品名
アライドマテリアルタングステン系接合ツール
4017

 アライドマテリアル(東京都港区)は、オーステナイト系ステンレス鋼の摩擦攪拌接合(FSW=Friction Stir Welding)を可能にしたタングステン系接合ツールを開発した。日本アイ・ティ・エフ、東北大学大学院の佐藤裕准教授と粉川博之教授との共同開発で、4月下旬開催の溶接学会春季全国大会で発表した。
 FSWは、高温時に軟化する金属材料の性質を利用した接合方法。すでにアルミニウムで実用化されているものの、融点が高い鉄鋼に使用すると、ツールの先端が摩擦熱でさらに高温になり、激しく損傷してしまう難点があった。
 とくに、高温でも変形抵抗の高いオーステナイト系ステンレスのFSWについては、「耐久性が高く安価なツールの出現が望まれていた」という。
 開発したツールの特長は、低コストのタングステン合金に、耐摩耗性に優れたセラミック被膜をコーティングしたこと。高温強度、じん性、耐熱衝撃性も高く、同系ステンレス鋼のFSWにおいて、接合深さ4mm、長さ10m以上の線接合を可能にした。
 ステンレス鋼以外にも、炭素鋼、高張力鋼、低合金鋼、銅合金などに有効。アライドマテリアルは、電力、化学プラント、鉄道車両のほか、真空容器を使用する半導体製造装置などへの展開を見込んでいる。