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バリアフリー2015に約10万人

介護ロボや移動サポートに注目

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 インテックス大阪で4月16日から3日間開催され、合計9万9659人の来場者を集めた総合福祉展「バリアフリー2015」と「慢性期医療展」(主催・社会福祉法人大阪府社会福祉協議会、テレビ大阪)では、介護者の負担を軽減するロボットをはじめ、最新技術の提案が盛んだった。
 大和ハウス工業のブースでは、5月1日にレンタル販売を開始したサイバーダイン社製ロボットスーツHAL福祉用2機種に注目が集まった。
 HAL福祉用の腰タイプは、人やモノを持ち上げる際に腰にかかる負担を最大で40%軽減できる。「人が体を動かすときに脳から筋肉へ送られる生体電位信号を読みとって稼働するので、スイッチ式などに比べて動作がスムーズ」(同社説明員)という。このほど実証実験をスタートした物流施設・製造現場など向けのHAL作業支援用・腰タイプは今年度中に販売予定で、「入浴介助や製造現場のニーズに合うよう、防塵防水仕様の開発も進めている」(同)。
 「指一本で軽く操作できます」―こんなアピールをしたのは、マッスル(大阪市)の移乗システム「ロボヘルパー・サスケ」だ。ベッドに寝ている人の下に敷いたシートの上下にサスケのアームを差込み、抱きかかえるようにシートごと持ち上げて最適な着座姿勢まで回転するもの。車椅子や簡易トイレへの移乗など介助者の負担が大きい作業がスムーズに行える。
 柔らかなLEDライトなど、喜多俊之氏プロデュースの威圧感のないデザインも魅力。「来春から正式発売予定。価格は60~70万円を想定している」(同社)という。

■自由な移動を支援
 元・船井電機の技術者が立ち上げたRT.ワークス(大阪市)は、ロボットアシストウォーカー「RT.1(アールティーワン)」で、高齢者の移動サポートを提案した。
 6軸モーションセンサで路面状況や人の動きを検知し、上り坂はパワーアシストで楽に歩行、下り坂は人の動きにあわせて自動で減速できるほか、傾いた道でもハンドルをとられず安定して進める。GPSとネット通信サービスも特徴的。現在位置や活動量を確認できる機能や転倒時の緊急通知が可能で、「本人はもちろん遠方にいる家族の安心感を高められる」(同社)。7月発売予定で、販売目標台数は年間2000台。価格は25万円以下を想定している。
 認知症患者や子どもの近距離捜索に威力を発揮するのが、オーセンティックジャパン(福岡市)の「ヒトココ」だ。災害無線と同様に親機と子機が直接電波で通信するので、建物内部での位置や方向を正確に検知可能。「おおまかな範囲しか分からないGPSと異なり、何階のトイレのどの個室にいるかまで分かる」(同社)のが特長だ。お守り袋に入るサイズで、電池寿命は3カ月。福祉施設のみならず、携帯基地局がダウンする災害時の捜索用としても注目が高まっている。
(写真=ベットから車椅子にスムーズに移乗できる「ロボヘルパー・サスケ」)