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DMG森精機、今期実質4000億円

スケールメリット強調・森雅彦社長

 「世界中の顧客をフォローするには我々のような企業スケールが必要」、「毎月1000台規模の出荷数になるが、これは毎月1000の数の加工法と出会い、知の集積が進むことを意味する」-。DMG森精機の森雅彦社長は、5月12日、前3月期決算発表後の会見で今後の方向性を語り、同社が52.5%の株式を取得したDMGMORI SEIKI AG社(以下AG社)の連結対象化により「規模的優位が発揮できる」などと強調した。
 前期の連結決算は売上1746.6億円(前期比8.7%増)、経常益203.5億(同81%増)と好調。これに対しAG社が連結対象に加わる今期からはさらにスケールが倍増超へ。決算期を12月に変更する今期は4-12月の変則9カ月で売上3000億円予想。単純に年換算すれば4000億規模となる。
 森社長は過去6年に及ぶAG社との協業を経て「グローバル規模でのパーツ供給体制とエンジニアリング体制が確立できた」と言い、また共同開発などを経て「専用機を超える特殊加工能力とパワーを持つ機種が同時5軸機などで育っている。今後は機種数を思い切って絞り、(機械の単体販売よりも)自動化などのアプリケーション、ソリューション営業に力を注ぐ」と、具体的な数値目標も示しながら説明した。
 また工作機械のネットワーク化をはじめ、シミュレーションなど組込ソフトの開発、データの流通・融合などに先行して取り組み成果を上げてきたことを説明。次のように締めくくった。
 「安物の文化は終焉したと実感する。新興国を含め世界中がすべて、システマチックに高度なモノづくりを指向するようになり、我々が我慢して取り組んできたことが報われると感じている」。