オヤジの喜怒哀愁

2015年6月10日号

バッテリー式刈払機

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 夏である。草が伸びる季節である。田舎に暮らしていると夏場は草刈りに追われる。家の周り、田んぼの周りはもちろんのこと、地域の共有スペースをみんなで集まって草刈りする機会もある。コンクリートで覆われた都会で暮らしているときは想像できなかったことのひとつである。
 田舎に越してきてすぐに刈払機を購入した。長い柄の先の円形の刃が回転し草を刈る機械である。田舎ではこんな説明も不要の必須アイテムで、男たちは皆これを上手に操るし女の人が使っている姿も珍しくはない。混合ガソリンを使うエンジンを動力源とするものが主流だが最近、これにバッテリー式のものが登場し使っている人を見かけるようになった。大きな自動車がハイブリッド方式やバッテリーのみで動く時代である。刈払機にも動力革新の波が押し寄せているのだろう。
 バッテリー式刈払機の利点はいくつもある。まず、当たり前の話だが、給油が不要ということだ。一般家庭のコンセントでバッテリーを充電できる。ガソリンや混合油を買いに行かずに済むし、給油のときに手がベトベトになることもない。スマートである。バッテリーはドリルなどの電動工具や、やはり最近登場したバッテリー式のチェーンソーなどと共有できる。これもなかなか便利である。バッテリーを2つ3つ用意して運転中に充電しておけば連続運転も可能だ。
 それからスタートがスムーズである。エンジン式も頻繁に使っていれば一発でかかる。が、冬の間しばらく使っておらず草刈りシーズンの到来でスタート紐を引っ張ってエンジンをかけようとするとなかなかかからない。これから草刈りしようというのに、エンジンをかけるだけで汗びっしょりなどということもある。バッテリー式はスイッチを入れさえすればモーターがすぐに回り出す。楽チンだ。
 振動も小さい。エンジン式は振動が大きく手や腕や身体に負担がかかる。免震グローブをはめていても長時間使用すると手に痺れがきたり関節が痛んだりする。その点、バッテリー式は身体にやさしいのである。ヘビーユーザーにとってはありがたいことだ。振動が小さいということは音も静かということである。
 いいことずくめのバッテリー式だが、現時点でパワーではエンジン式に譲る。通常使用なら気にならないレベルだが、山林傾斜地などでやや物足りない。自動車同様、今後時間の経過とともに出力が上がってくることを期待している。