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東芝機械グループ、ソリューションフェアに5507名

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 東芝機械(飯村幸生社長)はグループの新製品、新技術を一堂に揃え5月21日からの3日間、ソリューションフェア2015を同社沼津本社(静岡県沼津市)と御殿場工場(静岡県御殿場市)で開催した。過去最高の5507名の来場者を記録し、大成功だった。
 13回目となる今回のフェアは「先進と拡張―次世代ソリューションへの挑戦」をテーマに、工作機械から超精密加工機、射出成形機、鋳物、ロボットなどと、機械メーカーとして幅広い領域を持つグループの総力を、ユーザー視点に立ってトータルに紹介した。
 精密加工分野では、超精密工作機械(UVMシリーズ)によるレンズ金型内径部の高速加工(主軸8万回転)や、自動車クリアランスランプ金型の微細溝加工などを見せた。このほどリニューアルした自動工具交換装置(ATC)で工具交換時間を約3分の1に短縮しており、このATCと機械、APCを組み合わせ、面粗さ一桁ナノの精度と、高速自動加工による効率性の双方をアピールした。非球面加工専用のニューマシンでは指令値0.1ナノのタイプもあった。
 ロボット分野では、前述のUVMで加工した樹脂フレネルレンズ金型の成形品をロボットが取り出し、キャップを嵌め込んで組み立て、測定検査を行う例などを紹介。また、ばら積みの電子基板をピッキングし組立て、検査し箱詰めするケースでは、わずか1畳程のスペースに小型多関節ロボットが4台密接して並び、干渉することなく複雑動作で作業を進めていたのが印象的だった。

■中大型工作機械
 ―新静圧構造や摩擦接合に熱い視線
 他方、大型機械を展示した御殿場会場では、新技術がいくつも目についた。
 立旋盤では、ミーリング機能の付加など複合化が一層進んだほか、セラミックチップを使った旋削では、機械剛性の高さを活かし周速を上げ「切削能力他社比約1.5倍」などとアピールしていた。同社機ならではの提案になると言う。
 横中ぐり盤への採用例を展示した初公開の「新静圧構造」(特許出願中)も見落とせない。
 これは、動圧構造をベースにしたB旋回軸の円周上の複数ポイントのみに静圧構造を採用した「いわばハイブリッド摺動面」(説明員)。少量の静圧油量で高荷重を実現でき、これを採用した展示機の場合、6.3トンだったワーク最大積載能力が15トンに伸ばせるという。
 門型MCによる摩擦攪拌接合(FSW)も注目された。FSWに関しては、主要特許が今年から切れるため市場性が膨らんでいる。会場ではステンレス板とアルミ板の接合他、ステンレスの薄板4枚を立体物に接合、同じMCでフライス仕上げを行って、「机の引き出しのようなワーク形状」に完成させていた。
(写真=新静圧構造でワーク荷重を倍以上に)