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サンドビック「キャプト」国内生産開始

瀬峰工場で月間1.1万個

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 サンドビックツーリングサプライジャパン(宮城県栗原市、鈴木幹治社長)は、スウェーデンの本社工場から設備移管を進めてきたモジュラーツーリングシステム「コロマントキャプト」の生産ラインを完成させた。
 瀬峰工場の地下スペースに、複合加工機、研磨機、3次元測定機、ロボットなどを設置した。月間最大生産能力1万1000個は「スウェーデン本社工場の7~8割に相当する」(鈴木社長)という。2015年に6万8000個、16年に9万2000個の生産を計画している。投資額は約10億円。専門スタッフとして22名を配置し、平日24時間稼動の交代制で対応する。
 5月27日の開所式には、栗原市の佐藤勇市長、IHIの松本直士民間エンジン事業部長などが来賓として出席。冒頭、挨拶に立ったサンドビックの生産部門責任者のヨーラン・ビョックマン氏は、「瀬峰工場は必ず目標を達成する上に、(生産は)新幹線のように正確で早い」と5S活動による生産性の高さを評価した。
 移管理由として、日本に主要な工作機械メーカーが集積している点も挙げ、インドを含めたアジアの各需要地に近いだけでなく、細かな特殊仕様に素早く対応する意味でも瀬峰工場を「不可欠な存在」とした。
 08年にキャプトの生産計画が持ち上がったものの、リーマン・ショックの影響で翌年中止に。13年に移管プロジェクトを発足し、14年から、設備移送、人材採用、もう一つのキャプト生産拠点であるドイツ工場でトレーニングを進めてきた。なお、移管に伴いスウェーデンの生産ラインは閉鎖されている。
 サンドビックの日本法人代表である藤井裕幸社長は、「生産、サポート拠点として、日本から世界に発信する大きな役割を果たすことになる。日本のものづくりの強さを少しでも伝えていきたい」と話した。