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三菱電機、ファイバーレーザー加工機拡充

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三菱電機ファイバーレーザー加工機

現行2機種から10機種へ、来年200台生産か

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 三菱電機は6月11日、この日から2日間開催した名古屋製作所でのプライベートショーで、新型ファイバーレーザー加工機を初公開した。同時に記者発表を行い、氷見徳昭・産業メカトロニクス事業部長らがファイバーレーザー加工機の事業展開について説明を行った。
 新発表のファイバーレーザー加工機は、4キロワット出力の2次元タイプ「ML3015eX-F40」(=写真)。既に発売中の高級2機種(NXFシリーズ、2キロ4キロ)に続く普及クラスのファイバー仕様機となる。軟鋼の薄板~25ミリクラスまででCO2レーザーと同等の切断面粗さを実現する。短時間でピアシングできる技術もオプションで盛った。また得意の制御技術を活かし、加工開始までの準備動作時間を半減させる技術も取り入れている。価格は税別1億5700万円、年100台の生産計画。

 ファイバーに注力
 同社のファイバーレーザー加工機は、昨年来、自動車、建設機械、鋼材業、電機機器などの分野で急拡大中と言う。同社ではCO2タイプと比べたファイバーレーザー機の特長として主に3つ、(1)低ランニングコスト(2キロタイプでCO2タイプ比約75%減)、(2)切断高速化(特に1ミリクラスの薄板だと同比3倍)、(3)発振器の低メンテナンス(多くの反射鏡を使ってミラー伝送するCO2式と異なり定期メンテ不要)―を上げており、「薄物だけでなく、大型発振器を活用し厚物分野でもファイバータイプを市場に問うていく」(氷見事業部長)と考えを示した。
 今後の展開として、昨年度約60台だったファイバー式の販売実績を今年度150台、来年度にはレーザー加工機全体の販売比率で3割に達する200台前後を狙う。今年度中に2、4、6キロワットの3タイプで新たに7機種、発売中の機種とあわせ計10機種をラインアップする構えだ。ただ厚さ3ミリクラス以上のステンレス切断などはCO2式が優れており、営業はファイバーへの置換を狙うというより、ファイバーを軸に提案幅を増やすといった方向のよう。中部支社の通木靖幸部長は本紙の問いに「発振器を含め自社ですべてアフターサポートを行える体制を整えており、メンテナンスサポートをセットにしたリースも実施している(三菱電機クレジット)。また3次元タイプのファイバー機の開発も視野に入れている」などと話した。
 2日間にわたり実施したプライベートショーは、新型ファイバー加工機をはじめCO2式の主力機など多数を並べて実演加工を行った、同事業部の他の主力分野である放電加工機、CNCなども数多く展示。来年をメドにスタート予定というリモートサービスも参考出品した。ユーザーがスマホやタブレットから自社工場の稼働状況を項目別に詳細確認できるほか、三菱電機サイドからの遠隔診断で顧客サポートができる。会場には2日間あわせ目標比約1割増の886名が来場した。プライベートショーは名古屋製作所での中日本フェアに続き、兵庫(西日本)、埼玉(東日本)でも実施した。