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食品製造もロボットで

FOOMA JAPANから

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 安定した需要が見込める食品の加工・搬送向けで商機をうかがうメーカーは多い。自動化ニーズの高まりを受けロボット各社の提案にも力が入ってきた。6月12日までの4日間、東京ビッグサイトで開かれた「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」には26社のロボット関連メーカーが揃った。
 同展に初めて出展した安川電機はアーム先端のツールを自動で交換する多関節ロボットを出品。ツール交換によって形状・サイズの大きく異なるトレーや小袋を扱って見せた。同じく初出展の川崎重工業はパラレルリンクロボットの業界一のスピード(アームの移動径1300ミリで毎分220回移動)を見せつけた。「需要業種としては自動車、電機が多いが、新規工場立地では食品分野が1番」と参入する理由を話す。惣菜や弁当を買って帰り家で食べる「中食」が増えていることを受け、異なる惣菜を1個ずつ箱に高速で詰めて見せた。
 三菱電機は食品用としては昨年初めて発売した、スピードが売りのスカラロボットを出品。課題として「柔らかいものを高速で掴むのは難しく、食肉など不定形なものは2Dビジョンでは認識しづらい」と話していた。ファナックはCCDカメラ2台を使って3Dで捉える様々なロボットを実演した。「動きだけでなくビジョンの処理能力も合わせて素早く見て、考えて掴む。箱の大きさ、色の違いも識別する」と2色のクッキーを色分けしてきれいに箱詰めして見せた。

異物混入防ぐ
 搬送時の異物混入を防ぐ提案も数多く見られた。マルヤス機械は制御なしでピッチ出しができる装置(秋に発売予定)やパラレルロボットを組み込んだ搬送ラインを披露しつつ、全自動でコンベアベルトを洗浄→すすぎ→水切りする移動式ベルト洗浄機「洗ベル君」を参考出品。「洗ったあとのベルトの洗浄度ランクRLU値はI、IIで、食品メーカーさんから『そんなにきれいになるの?』と驚かれるほど洗浄力が高い」と言う。
 ストラパックは出荷前製品の内容量を確かめるウェイトチェッカーを組み込んだ梱包ラインで総合力を訴えるとともに、インライン対応の帯掛機による開封防止、異物混入防止を提案した。エー・アンド・デイも事業譲渡を受け一昨年に十数年ぶりに刷新したウェイトチェッカーと金属検出機を並べた。カラーのタッチパネルで操作でき、撮影した画像はUSBメモリーに記録できる。「以前は規格外は製造ラインから弾けばよかったが、データとして残せるニーズが増えている」と言う。
(写真=トレーを扱ったあと先端アームを自動交換し小袋を掴む安川電機のロボット)