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DMG森精機、伊賀展示場 全面リニューアル

58台の最新工作機械を展示

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 DMG森精機(森雅彦社長)は、7月16日と21日に三重県伊賀市の伊賀事業所で記者会見を行い、世界最大級のグローバルソリューションセンタへと全面リニューアルした伊賀ショールームを披露するとともに、世界初公開となる新製品7機種を紹介。森社長は、グローバル展開する同社の事業活動を、説明した。
 リニューアルした伊賀ショールームは、フロアスペースを3500平方mに拡大し、58台の最新鋭工作機械を常設展示、今後は80台を展示するという。常駐するアプリケーションエンジニアも51名から80名へ、テスト加工も現在の月16件から同30件へと拡充するほか、成長市場である自動車、航空機、金型、医療分野の実践的な技術ノウハウを解説する「エクセレンスセンタ」を設置し、業界ニーズに対応する。
 森社長は、「展示スペースや内容は、ドイツ・ハノーバーで開催するEMOショーと同規模に設定。工作機械だけでなく、アプリケーションエンジニアの活用や5万個以上の工具を保有するツーリングルーム、自社内製ユニット等の周辺機器・システムを充実。より最適なソリューション提案を拡大する」と述べた。世界20工場での最適地生産の現況について、最大生産能力は年間1万8000台(フロアスペースとして)が可能と説明。「今年の生産台数は年間1万2000台を計画しているが、2020年を目標に年間1万8000台を目指す。また、全世界にある71のショールームでは、600台の工作機械でテスト加工を実施している」と強調。現在、約300機種の製品を、18年には約150機種に、20年をめどに100機種程度に集約すると表明。「業界や国・地域に応じた細かな仕様変更にも対応、差別化を図るほか、機械本体に加え、システム化・自動化等の多彩なアプリケーションを活用し、マシニング・ソリューション・プロバイダーを目指す」(森社長)方針だ。

改修でさらなる「見える化」
 伊賀事業所では、展示フロア以外の改修工事も順次進められている。
 真鍋研二所長がテーマの一つに挙げたのは「つながるスマートファクトリー」。Webに、在庫、工程、発注、品質などのデータを集約させ、工場全体の最適化につなげるというものだ。
 7月16日、組立工場で報道陣に公開したのは80インチのディスプレイ。画面には、無数のセルを3色で色分けした工場のレイアウトが映し出されていた。作業に着手しているときはグリーン、中断はイエロー、出荷待ちはブルーと、製造部長が進捗状況を一目で把握できるようになっている。
 別の画面では、スタッフごとに標準時間に対してどの程度作業が進んでいるのか、棒グラフとパーセンテージで表示。進捗状況は、バーコードリーダーで所定のQRコードを読み込ませて報告している。
 現段階では工場の見える化に留まっているものの、「将来的には、1時間、半日単位で人材を動かして、変種変量に対応する体制を積極的に進める」(真鍋所長)という。
 組立工場は、工程ごとに専任者を配置せず、複数人でチームを組み、各スタッフの作業時間を平準化させる「チームライン生産方式」を採用している。手待ちを解消することで、工程専任だったときに比べて、組立着手から製品検査完了までのリードタイム(営業日数)を30%短縮した。今回、遠隔保守を行うサービスセンタ、デジタルピッキングとライン化で生産性アップを図った主軸工場などの改修工事が完了している。