オヤジの喜怒哀愁

2015年8月10日号

2種類の人間がいる

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 「いいか、この世の中には2種類の人間がいるんだ。それは、ゆで卵をうまくむける人間とゆで卵をうまくむけない人間の2種類だ」というのは以前、どこかで聞いたジョークだ。ナンセンスとは思いつつも、世の中には2種類の人間がいるという仮説にはなんとなく納得させられて笑ってしまうようなところがある。それに、ゆで卵はともかくとしても、2種類の人間説には普遍性があるようにも思うのである。
 我が家の子どもたちを見ていると、いくらゲーム機やスマホと睨めっこしていても視力が落ちない者がいると思えば、視力が落ちて子どものころから眼鏡のお世話になる者もいる。筆者が子どものころは視力が落ちると、テレビばっかり見ているからだとか暗いところで本を読むからだなどと叱られたものである。したがって、ゲームばかりやっているから眼が悪くなるのだと一応叱ってはみるものの、同じようにゲームばかりやっている兄弟姉妹の視力はいっこうに落ちないので、どうも説得力がない。視力は遺伝的な要因が強いのだろうか。世の中に はゲームばかりやっていても眼が悪くならない人間と眼が悪くなる人間の2種類がいる、というのは真理ではなかろうか。
 歯もそうだ。子どもたちはいくら言っても歯を磨かない。それでも虫歯1本ないきれいな歯を維持している者があるかと思えば、虫歯だらけで歯医者さんのお世話になる者もいる。虫歯になると痛いし、歯医者さんに行くのも嫌なので、どうやら歯磨きを習慣にするのだが、それでも虫歯になる。方や、ちっとも歯を磨かないくせに虫歯にならない。世の中には歯を磨かなくても虫歯にならない人間と歯を磨いても虫歯になる人間の2種類がいる。不公平なものなのである。
 夏は蚊の季節だ。汗っかきの人やお酒を飲む人は蚊に刺されやすいという。あるいはまた体温の高い人、血液型O型の人が蚊に刺されやすいという説もある。しかし、小生はO型ではなく体温は人並みで、酒を飲む前の未成年のころから周囲の人よりも蚊に刺されやすいと感じてきた。
 夏の花火大会を見ている時に蚊取り線香のすぐ横に座っていても蚊が寄ってきてかゆくてしょうがない方や、蚊取り線香から遠く離れていてもちっとも蚊にくわれない人がいる。世の中には、蚊取り線香のすぐそばにいても蚊に刺される人間と、蚊取り線香がなくても蚊に刺されない人間の2種類の人間がいるとしか思えない。