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オーエスジー、牧野フライスと合同技術セミナー

アルミ加工をテーマに

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 オーエスジー(石川則男社長)は7月30日、愛知県豊川市内でアルミ加工に関する技術セミナーを開催した。牧野フライス製作所との合同イベントとして、敷地内の別会場で両社の製品発表会も実施。翌31日含めて計4回開き、約100名が参加した。
 技術セミナーでは、工具の溶着に代表されるアルミ加工の問題点について言及した。オーエスジーの中山逸穂氏(加工技術グループ)は、「トラブルの多くは溶着に起因し、加工面のむしれによる精度や粗さ不良が生じやすくなる」と冒頭に説明した後、タップ、ドリル、エンドミルなどの品目別に対策を紹介した。
 ドリル加工は、剛性よりも切りくず排出性が重要として、工具の要素に▽切りくずをカールさせる溝形状▽広いチップルーム▽きれいな溝面―を挙げた。同社が開発したアルミ加工用特殊ドリルは、3枚刃に増やすことで切削抵抗を分散。「直進度の高い穴ができ、2枚刃とは抵抗が違う」と話した。
 DLC(Diamond Like Carbon)コーティングの特長も紹介。約1マイクロメートルの薄膜がシャープなエッジと良好な仕上げ面を生み出すとして、エンドミルから航空機産業向けにビビり抑制効果も備えた3枚刃工具を標準品化するとした。
 牧野フライス製作所は、先般発表したばかりの横形マシニングセンタ「a40」の優位性を解説した。アルミダイカストの加工に特化し、「競合機種に比べてサイクルタイムを25%カットできる」(開発本部の杉山尚一氏)という。
 杉山氏はスピンドルの運動を玩具のヨーヨーに例えて、「径が大きいほど回転するのに時間がかかる。a40はスピンドルの径を小さくすることで、高速加工を可能にした」と話した。
 別会場では、実機とともに、ギアボックス、減速機ケース、クランクケースなどのサンプルワークを並べ、自動車部品に要求される高精度加工をアピールした。