オヤジの喜怒哀愁

2015年8月25日号

簡単手軽な夏バテ予防

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 海辺に暮らしていると、夏になると大勢の海水浴客がよそから押し寄せてくるけれど、お盆を過ぎれば急に客が減って海辺は閑散とする。この間までギラギラと照りつけていたお日さまもどこか秋めいてきて、ああ、夏も終わろうとしているのだな、と寂しいような思いがする。夏の盛りは意外と短い。
 涼しくなって体も大分楽になるが、 夏の疲れは秋口に出るという。涼しくなったとはいえ、日中の残暑はまだまだ厳しい。夏の暑さで消耗した体が変調をきたすのはこれからということである。
 夏はどうしても食欲が落ちる。つくるのも食べるのも面倒で、ついつい冷たいそうめんやそばやうどんをツルツルッとすすって食事を済ますことが増える。年齢とともにその傾向は強まるようである。夏の間、冷たい麺ばかりすすっていたのでは体力は落ちるわけだ。夏バテ防止には土用が過ぎても鰻といきたいところだが、そうそう食べられるものでもない。そんな事情で今夏、我が家でブレイクしたのが冷やし納豆そばである。
 休日の昼間、そばを茹でてもりそばを食べていたら、一緒に食べていた家人が矢庭に冷蔵庫から納豆を取り出してそばに乗せて食べている。はじめは懐疑的な視線を投げかけていた筆者であったが、横でうまそうにもりもり食べるものだから、食い意地が張って試しに食べてみた。
 食べてみればなるほどヌルッとした食感が山かけそばやなめこそばのようで、なかなかおいしい。そばを茹でて納豆を乗せるだけだから手間もかからず、腹持ちもいい。夏バテ予防にもってこいなのである。
 この歳になって初めて冷やし納豆そばを体験した筆者は奥手なようで、ネットで調べてみるとすでに各方面で様々なレシピが試されている。生卵をかける、温泉卵やゆで卵を添えるなど卵との相性がいいようだ。我が家でも納豆そばを出すと子どもたちは生卵をかけて食べていた。
 レタスやトマト、ピーマンなどを添えてサラダ風にアレンジしたもの、おかかや海苔をあしらったもの、なかにはとろろ、オクラと一緒というものもある。これはなかなか粘りが出そうだ。
 ただ、簡単手軽が納豆そばのいいところなので、あまり手間をかけてもつまらない。筆者のお勧めは辛味の大根おろしにねぎ、一味でシンプルにいただく冷やし納豆そばである。ぜひ、一度お試しあって残暑を乗り切っていただきたい。