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DMG森精機決算会見

2020年、1万6000台を販売へ

 年1万8000台の生産キャパを持たせ、うち1万6000台を販売すれば、売上で6000億円、世界シェア10%以上を達成できる―。DMG森精機の森雅彦社長は自社の「2020年ビジョン」について8月7日、今12月期(決算期変更、4~12月の変則9カ月決算)第一クォーターの決算説明会でそのように話した。
 この4︱6月期は売上で960億6500万円。4月からDMGMORI SEIKI AG社(以下AG社)が連結対象になり、同じく4月から国際会計(IFRS)へ移行したため、前年同期との収益比較は単純に出来ないが、旧森精機、旧AG社ともに受注動向は「強い伸びではないが、世界中で万遍なく伸びている」(森社長)という。今通期では3000億円予想(9カ月)、12カ月(1~12月)換算で計算すると4000億円見込みになる。
 さらにこの年間4000億を6000億円(1ドル120円、1ユーロ130円想定)へ引き上げる計画が「2020年ビジョン」のなかの数値目標の一つだ。
 森社長は調査機関の資料を引きながら「世界の工作機械市場は2020年まで年平均成長率3%を見込むとの試算がある。実際には相当のアップダウンがあるかもしれないが、この試算から弾いた現在より大きな2020年のマーケット規模は、実際においても間違いなく2018年~2025年の間にやってくるだろう」と、今後について比較的強気な見方を伝えた。
 その上で「いまや新興国を含め世界中がすべて、高精度でシステマチックなモノづくりを行うことになり、安かろう悪かろうの機械が売れなくなって本物が求められている。そのことが我々にとって最大のフォローの風」と強調した。中国やアジアのメーカーが担ってきた技術ピラミッドの底辺層の機械が淘汰されることで、ミッドレンジ以上を事業領域とする機械メーカーに活躍機会が広がるというわけだ。
 2020年ビジョンに掲げる年間1万8000台の供給能力について、森社長は「既に生産スペースは確保できている」と本紙質問に答えた。
 「今後は、伊賀工場での内製化の成果を世界の工場に広げるなどして効率的な作りこみを全世界で実現させる。人員増強により目標の生産キャパに到達するのはさほど難しいことではない」と森社長。
 ポイントはいかに売るかだ、として次のように話した。
 「5軸機、複合加工機、横形マシニングの競争優位製品が7割以上を占める強さを活かしたい。機種数で約300機種を数えるがこれを最終的に100~150機種に絞り込み、単体機でなく自動化や周辺機器とのマッチングを考慮したシステム全体を一元的に提案しサポートすることで顧客を掴む。また次世代製造に対応したソフトウェアの開発には90年代から取り組んでおり、ITを含めたソリューション事業に引き続き注力する」。
 森社長は特にソフト面のソリューション事業について「エキサイティングな場面に指しかかっている」としていた。