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ロボットの自動化範囲を拡大

ベンチャーがNEDOプロジェクトで

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 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)はこのほど、研究開発型ベンチャー企業の支援プロジェクト(イノベーション実用化ベンチャー支援事業)で、立命館大学発ベンチャーである三次元メディア(本社・滋賀県草津市)が世界最先端の産業ロボット用3次元ビジョンセンサを開発、従来、ロボットで自動化できなかったばら積み部品のピッキング作業の自動化を実現したと発表した。なお、同技術は第13回産学官連携功労者表彰で、経済産業大臣賞を受賞したことも明らかにした。
 三次元メディアが開発した「TVSシリーズ」は、ロボット用3次元ビジョンセンサ。撮影画像における輪郭抽出と3次元点群計測を行い、事前に登録された3次元モデルと照合することで、対象物を3次元認識。認識された対象物の3次元位置・姿勢に基づき、産業ロボットの動作を最適に制御する。従来の産業ロボットは、事前に覚えた動作を繰り返すだけだったが、「TVSシリーズ」を導入することで、ロボットが自律的に判断・動作の実行が可能になったという。このため、「部品箱中にばら積みされた部品の3次元位置と3次元姿勢を正確かつ迅速に認識し、産業ロボットのハンドが衝突することなく部品を取り出す最適な経路を判断。産業ロボットに部品をピッキングさせることを可能にした」(NEDOイノベーション推進部)という。三次元メディアは、川崎重工業、デンソー、ファナック、三菱電機、安川電機などの各ロボットメーカーと連携。TVSシリーズは世界最先端の3次元認識技術を活かして業界最多の販売実績を有しており、自動車、自動車部品、鉄鋼、家電、食品、建材など70社以上に採用され、生産ラインで多数稼動している。
 今年3月には、大手商社やベンチャーキャピタルと資本提携し、共同で中国での販売活動を開始。16年度からは北米での営業活動を始める計画で、ロボット市場開拓を目指す。一方、NEDOも研究開発型ベンチャー企業等が有する先端技術シーズや未利用技術の開発および事業展開を支援する方針だ。