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DMG森精機、立形MC新シリーズ

高精度・高剛性で、低価格な実用機

mori DMG森精機(森雅彦社長)はこのほど、立形マシニングセンタ(MC)の新シリーズとして「ecoMill600V」「同800V」「同1100V」の3機種を開発、発売した。
 同シリーズは高精度・高剛性等の機能を備えながらも、操作性と低価格、短納期を実現する実用機として実績のあるECOLINEシリーズの新たなラインアップとして開発したもので、価格は600Vが960万円、800Vが995万円、1100Vが1090万円。同社ではECOLINEシリーズ全体で2016年度は約4000台を生産する計画で、自動車・一般部品加工分野向けに販売活動を展開する。
 設置面積5.14平方mと省スペースながらも、加工エリアはX600×Y560×Z510mm(600V)と大きく、単位面積あたりの生産性を向上する。インライン構造を採用した自社製の主軸は、最高回転速度毎分1万2000回転と高速化を実現。チップコンベヤは左出し、または背面出しから、設置スペースに応じて選択できるほか、用途に合わせ、最大積載質量も600kg(600V)、800kg(800V)、1000kg(1100V)の3種類から選べる。
 機械構造はFEM解析により、高剛性と熱安定性を実現。案内面には超重荷重用ローラガイドを採用、大型の重量ワークの加工にも対応する。X軸とY軸にはダイレクトドライブ方式のボールねじを採用し、バックラッシゼロを実現。同社では、「ダイレクトスケールフィードバック無しでも位置決め精度は6μm以内を達成し、高精度加工を実現する」としている。
 作業性向上にも注力している。操作盤で開閉操作が可能な天井カバーは、開口部を広くした設計で、クレーンを用いて安全に大型ワークや治具を設置することが可能なため、段取り性を向上。機械正面からテーブルまでの距離は313mmとテーブルへの接近性も良く、ワークの設置も容易に行える。
 操作盤には15インチディスプレイを搭載。対話型自動プログラミング機能や3次元シミュレーション機能により、複雑形状の加工でも、加工プログラムの作成が容易なほか、「センサや監視システムをネットワークで接続し、生産工程のリアルタイムな情報を取得するなどIndustry 4.0に対応した生産体制をサポートする」(同社)としている。
 なお、国内では千葉事業所(千葉県船橋市)で生産を開始。同事業所ではECOLINEシリーズのCNC旋盤「ecoTurn450」や、共同開発機の「MILLTAP700」、DMG MORI AGの5軸加工機「DMU50」の生産も行っており、「協業のシンボル工場」としての機能を発揮している。