News

川重商事、ミストコレクター販売に注力

特殊フィルター式、初期性能を長期保持

5455

 川重商事(東京都千代田区)は、関連会社の川重テクノロジーが開発・製造するミストコレクター「ミストリーナー」の特長に着目し、本格拡販に乗り出している。「発売から数年、倍々ゲームで伸びているが、ゼロからはじめたのでボリューム的にまだ小さい。機工ルートなどを通じ本格普及させたい」(同社)考え。
 油圧モーター、油圧バルブなどを生産する川崎重工の工場内オイルミスト対策として開発、大きな成果を上げたことから川重テクノロジーが数年前に商品化した。業界トップクラスの除去効率(99.5%)を長期にわたって維持でき、メンテナンスは1年間不要。「オイルミストが充満している現場が様変わりする。一気に視界がよくなりクリーンを長期に維持できる」(同社)とする。
 最大の特長として、フィルターの目詰まりをゼロ化したことが挙げられる。縦長形状の装置内部には、やはり縦方向に複数本の特殊フィルターを装着。厚みを持つフィルターは、φ0.3ミクロン以上の微細粒子を効率よく捕集すると同時に、内部で小さなミストを「大きな液滴」に成長させる。すると「縦長」のため、液滴は重力によってフィルターから落下し、下部に据えた捕集ドレンタンクに排出できる仕組みだ。このメカニズムが目詰まりを無くし、メンテナンス期間を大幅に伸ばした。他方、省エネ性に優れるほか、フィルターレスの機種と比べても、処理風量・除去率で大きく上回るという。
 オープン価格ながら、実勢価格は他社機に対し割高。しかし「効果が違う。またフィルター交換が他社機のおよそ年4回に対しわずか年1回、洗浄等の作業も不要で、リピート率が高い」(同社)という。
 最大風量(50Hz地域)で毎分11、16、18、28、34立方mの5機種を揃える。最小サイズのみ加工機等へ搭載するタイプで、残りの機種は機械に隣接して設置する。こうした横付けタイプは市場に少ないものの「縦長なので設置場所を取るという感じはない」(同社)とのことだ。