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ダイキン工業、技術開発拠点を摂津市に新設

コア技術磨き、新価値を「協創」

daikin ダイキン工業(十河政則社長兼CEO)はグループの技術開発のコア拠点として「テクノロジー・イノベーションセンター(以下TIC)」を同社淀川製作所(大阪府摂津市)内に開設。11月25日から業務を開始した。
 総床面積約5万8千平米、6階建て。投資額は約380億円。国内3拠点(堺・滋賀・淀川製作所)に分散していた技術者を集約し、約700名体制で技術開発を推進する。電磁ノイズの測定室や低外気高湿度実験室、人口気候室、睡眠・代謝実験室など世界有数の実験施設を備えており、「インバータ・ヒートポンプ・フッ素化学などのコア技術で世界No・1の技術力を構築し、差別化商品による事業拡大、新技術による新たな事業・価値創出を目指す」(同社)という。
 一方で、異業種・異分野のユニークな技術を持つ企業・大学・研究機関との連携・提携による「協創」にも注力。情報通信や先端材料・加工技術、センサー技術、医療・ヘルスケア技術といった世界最先端技術とダイキンのコア技術との融合を図る。各分野の有識者をTICに招へいし、長期滞在を通じた技術指導や、ダイキンの技術者と一体となった中長期的な技術戦略立案を行う。

■最新ZEBの実証棟
 TICは正味の一次エネルギー消費量をゼロにするZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)の実現に向け、同社技術の粋を結集した建物でもある。竣工時点でエネルギー70%削減を達成しており、将来は100%省エネを目指す。新たな省エネ技術を開発するごとにソリューションモデルとして設備を更新して実証・検証を行う予定。
 竣工時点では、ZEBビル用マルチエアコンやDESICAシステムによる温度と湿度の個別制御、蓄熱システムによるピークシフトや排熱回収暖房、BEMSによる最適チューニング、追尾架台を利用し発電効率を向上した太陽光パネル―等の省エネ技術を導入した。これらの取組みにより、国内でも数件しか実績が無い米国のグリーンビルディング認証システム「LEED」の最高ランク「プラチナ」取得を目指す。
 TICの省エネの取組やエネルギー削減状況は来所者が自由に見られる情報ステージで確認でき、「協創」を促すきっかけとする考え。