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パラレルロボットが拓く世界

近大教授、東大阪でセミナー

 「パラレルロボットが拓く世界」と題したセミナーが、1月13日にクリエイションコア・東大阪で開かれた。主催は東大阪市成長ビジネス研究会。講師として登壇した近畿大学機械工学科の原田孝教授は、パラレルロボットの特徴であるループ機構のメカニズムを身近なもので例えた。
 例に挙げたのは、傘、飛び出す絵本、投げると色が変わる不思議なボールなど。ときには実物を見せながら、様々な分野に応用されている現状を話した。
 本題であるパラレルロボットについて、「基本特許が切れた2009年以降、多数のロボットメーカーが市場参入し、アデプトサイクル(作業速度を示す運動パターン)を競い合っている。1秒間で3~5往復する高速タイプも出始めた」とした。
 パラレルロボットの機構・制御に関する基礎研究と実用化研究に取り組む原田教授。テーマに▽高速▽高精度▽広可動範囲▽高機能(力制御)-を挙げ、これまでに座標計測ロボットや、リニアアクチュエータによる冗長駆動パラレルロボットなどを開発してきた。
 近大金型プロジェクトとして、2012年度~2014年度にかけて研究してきた金型磨きロボットについて、「熟練作業の自動化への挑戦」と熱く語った。1980年代から様々な研究者が取り組んできたテーマの一つで、原田教授は人による磨き作業の特徴をセンサでデータ化し、その技能をロボットに反映した。
 微妙な力加減を制御するほか、人の約6倍に相当する動作スピードも可能にした。「条件の最適化に向けて、さらに研究を進めていく」という。