News

三菱重工工作機械、エンジンバルブ事業を再編

規模拡大で、事業強化目指す

 三菱重工グループの三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)は1月末、フジオーゼックス(静岡県菊川市)と自動車用エンジンバルブ事業を統合することで合意したと発表した。
 内部を空洞にした中空バルブの事業を両社の合弁会社に移管し、内部に空洞がない中実バルブは事業譲渡によりフジオーゼックスに一本化し、「製品の多様化や規模拡大で事業強化を目指す」(同社)としている。
 新設するのは、中空バルブ専門の製造会社「フジホローバルブ株式会社」(予定)で、フジオーゼックスの100%出資により、2月に設立する計画。軸からバルブヘッド(傘)までの内部を空洞にした三菱重工工作機械の傘中空バルブと、軸内部を空洞にしたフジオーゼックスの軸中空バルブの事業をそれぞれ、会社分割により承継する。事業承継後の出資比率は、三菱重工工作機械31.9%、フジオーゼックス68.1%の予定。合弁会社本社は静岡県菊川市で、社長にはフジオーゼックス取締役の鈴木統氏が就任する。合弁会社は、両社の蓄積した技術やノウハウを発展させ、軸や傘部の多様な中空バルブ製造を担当。受注・販売は、フジオーゼックスが一括して担当する。
 傘中空バルブは、三菱重工業が航空機用エンジンバルブ製造技術として保有していたノウハウを応用し、燃費性能向上を実現する高付加価値バルブとして開発、量産体制の整備と受注拡大に取り組んできたもの。日米欧の自動車産業界では、地球環境保護と燃費性能向上を目的に、中空バルブの需要が増加。ハイエンド領域の傘中空バルブも含めた多様な中空バルブ製品ラインナップと量産体制の整備が求められているという。また、中実バルブは、エンジンバルブの有力専業メーカーであるフジオーゼックスが事業を引き継ぐ。三菱重工工作機械では、「規模が拡大することで、高品質バルブの安定供給が可能になるほか、フジオーゼックスのプレゼンスを向上する」と説明。今回の事業統合を機に、相乗効果を発揮し、市場シェア拡大を図る方針だ。