オヤジの喜怒哀愁

2016年3月10日号

退場有料

6679

 携帯電話会社のショップに行くのはなかなか大変なことである。できるだけ避けたいと思っているが、どうしても行かなければならない時がある。避けたい理由の一つは時間がかかるということ。
 平日の昼間にショップの前を通りかかると意外に空いていることもある。だが、何せ手続き終了までどれくらい時間がかかるかわからない。したがって、スケジュールに余裕のある休日に行くことになる。そうすると、混んでいる。銀行のような受付票を取って待つものの、顧客1人の用件を処理するのにかなり時間がかかるので、自分の番はなかなか来ない。ショップに行くときは半日がかりを覚悟している。
 毎月少なからぬ額を支払っているのにどうしてこんな仕打ちを受けるのか、とだんだんイライラしてくる。最近は電話で予約が取れるところがあると聞いた。早くみんなそうなってほしいものだ。
 避けたい理由のもう一つは、契約の内容や料金体系がいまひとつよくわからず、あまりいい思いをしないということである。若い店員さんがカタカナ語をたたみかけるように速射して来ると、こちらには話の内容が半分もわからない。チンプンカンプンのまま話はどんどんと先へと進んで行く。圧倒的な情報格差、ITリテラシー格差を前になんだかこちらが悪いことでもしたかのような、あるいはどこか具合が悪くなってお医者さんに診てもらいに来たかのような、そんな気にさせられる。
 携帯電話会社を乗り換えると言えば、それなら違約金を払えと言われる。携帯電話会社を乗り換えてすぐにまた乗り換えると言っているなら違約金も仕方ないと思うけれど、もう随分長い間お世話になっていて、購入した端末機の分割払いももうとっくに終了しているのに、それでも解約月以外だと違約金が1万円からかかる。しかも、解約月は筆者の場合2年に1度しか訪れないという。これでは「入場無料、退場有料」ではないか。
 昨年暮れに総務省は携帯電話各社に対して料金負担の軽減と端末販売の適正化に向けた要請を行っている。高額な端末新製品や電話会社の乗り換えとセットにした通信料金の大幅な割引が、使用頻度の少ないライトユーザーや、長期間乗り換えや端末の更新がないオールドユーザーに不利益を生んでいないか、というのがその主旨のようである。
 この春以降、ショップの顧客対応や割引企画がどう変わっていくのか注目している。