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碌々産業、超高精度機をリニューアル

メーカー名商品名
碌々産業アンドロイドII

特別仕様で面粗度3ナノも

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 碌々産業(海藤満社長)は、超高精度微細加工機として過去約5年間、業界トップ級の評価を得てきた「Android(アンドロイド)」の次代機「アンドロイドII」及び、そのハイエンドモデルにあたる「アンドロイドII type-s」の開発を完了、去る2月から受注活動を始めた。実機公開は今秋のJIMTOF(日本国際工作機械見本市=東京ビッグサイト)を予定している。
 実加工精度1ミクロン以下を特徴とする従来のアンドロイドを、精度面や顧客要求に対応し一層進化させた。主軸熱変位の極小化において、従来からさらに約20%変位を抑えるなど熱排気システムを徹底強化した。同時に高速稼動時のXYZ軸の動的変位を、ガイド部のキャリッジ冷却などで長時間低減可能にした。リニアスケールの分解能は2ナノから0.5ナノに細分化している。
 その一方「オペレーターが機械状態を把握しながら操作を行う」という前アンドロイドからの製品コンセプトを承継し、「見える化」も強化した。温度測定箇所を13から16カ所に増やし、自動サーチレーションチェック機能なども付加した。
 また顧客からの改善要求を洗い出し、計12項目を改善。切削液のノズル角度の改良や、主軸テーパの清掃性を高めるなどした。

■Ra3ナノ実現
 加えて、ハイエンドマシンである「アンドロイドII type-s」では、新型の特殊静圧スピンドル(6万回転)を搭載し「極限の加工面粗度を追った」(同社)。同社ではかねてから高精度加工の重要要素として、微細加工機、CAD/CAM、工具、環境の4つを掲げてきたが、「アンドロイドII type-s」は機械本体と新静圧スピンドル、オリジナルのボールエンドミル(製品名ルミナス=同社機械ユーザー限定で提供)のマッチングにより、テストカットで「Ra3ナノを凹、凸両面で出せている」(=写真)という。
 「当初から目的はシングルナノ(10ナノ未満)だったが、それ以上の成果。先端分野からテストカット依頼が増えている」(海藤社長)そう。
 アンドロイドIIの標準価格(税別)は3000万円から。