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三菱マテリアル、世界初 高アルミ含有膜を開発

4倍以上の長寿命に

mitubishikougu 三菱マテリアル(竹内章社長)は3月8日、世界初の高いアルミ含有率と硬さを兼備するTiAlN(チタンアルミナイトライド)膜「Al-rich(アルミリッチ)コーティング」の開発に成功したと発表した。これを適用した製品の第1弾として、ミーリング加工用のコーテッド超硬新材種「MV1020」(=写真)を10日に発売。様々な被削材に対応でき、特に各種鋼や鋳鉄の高速加工および湿式加工において優れた耐摩耗性と耐熱亀裂性を発揮するという。
 切削工具用のTiAlN膜はアルミの含有率を高めることが耐摩耗性や耐熱性の向上に有効と知られていたが、その比率が60%を超えるとこれらの特性を低下させる異相(AlN相)が析出しやすいという問題があった。従来と異なるコーティング過程や複数の新技術の融合で今回の開発に至った。たとえば合金鋼SCM440(切削速度毎分300m)の乾式正面フライス加工やダクタイル鋳鉄FCD700(同毎分300m)の湿式正面フライス加工で従来製品の4倍以上の寿命を示すという。
 MV1020は汎用正面削りカッタ「ASX445」と汎用肩削りカッタ「同400」の両シリーズ用インサート「JMブレーカ」「JHブレーカ」として販売。順次アイテム数を拡大し、16年度中に月間販売1億円を目指す。