コラム

2016年3月25日号

 モノづくり系ITベンダーを取材して最近よく耳にする言葉に「プラットフォーム」(以下PF)がある。…頻繁に使われている言葉ではあるが、当社もPF事業を進め…などと、前置きを入れて述べるケースとも出会う▼PFと言われても門外漢には正直、いまいち馴染みにくい言葉だ。IT業界で言うPFはある種の仕組み・土台づくりを指すが、肌では理解しづらい。率直なイメージとして浮かぶのはむしろ、巨大なキャンバスといったものだ▼PF事業の先行成功企業であるネット通販大手は、多種多様なロングテール商品を巨大キャンバスに格納した。大手動画サイトは何億もの数の映像をオープンなキャンバスに溜め込む仕組みを作って成功した▼こうしたキャンバスの魅力は様々な絵図が描ける点にもある。楽しみや利活用を増やす仕組みと機能を進化させ、ユーザー評価を掴むスマートな存在であってきた▼そしてふと気づくと、日常における意思の伝達から、情報の収集や交換、モノの購入、あるいは趣味の実践、心情の吐露といったことまで、多くを特定のバーチャルキャンバス=特定のPF上で行なうようになったことに思い当たる。今やバーチャル世界のPFは、リアル世界で必需になった▼モノづくり業界で関心の高い「企業連携」や「見える化」についても、やがては(既に?)特定のPF上で行われる、だからそのビジネスがIT業界で有効だとハヤされているらしい▼PFビジネスが、従前のビジネスにどんな影響と変革をもたらすか、注視すべきことが増えている。