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ANAとヤマト運輸、シンガ向け宅急便開始

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 旅客便と貨物専用機を運行するANA Cargoとヤマト運輸は5月30日、沖縄国際物流ハブのネットワークに新たに沖縄︱シンガポール線を5月14日に加え、就航地点が12地点(73路線)に拡大したと発表した。これに伴い日本発シンガポール向け「国際クール宅急便」をスタートするとともに、シンガポール向け「国際宅急便」(日本・香港・上海・台湾発)のリードタイムを1日短縮し翌日配達を可能にした。  「物流は『コスト』でなく『バリュー(価値)を生み出す手段』だ」  同日都内で開いた会見でヤマト運輸の山内雅喜社長はそう口を開いた。日本の農水産品の販路拡大や製品流通のボーダレス化などアジアを中心としたクロスボーダー物流需要に対応するため、両社は連携を強化する。2009年10月に始めた沖縄国際物流ハブのネットワークは年間15万㌧程度だった貨物量が昨年は17万㌧に拡大。ANA Cargoの岡田晃社長は「13年度の国際線貨物の売上は1100億円と初めて大台に乗った。シンガポール線が加わったことで年間19万㌧程度に拡大するだろう」とする。利用客について山内社長は食品のおいしさや安全性に価値を見出す富裕層を挙げたうえ、「日本食材を扱う方すべてに広がるので、需要は我々が考えるより大きいかもしれない」と話す。アジアから日本やシンガポールから香港といった路線への展開もステップを踏んで検討していくという。