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三菱重工、次世代クルーズ客船が竣工

全長300m、12万5000トンの大型船

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 三菱重工業はこのほど、長崎造船所で建造していたアイーダ・クルーズ(AIDA Cruises)向け大型クルーズ客船2隻のうち1番船の「アイーダ・プリマ(AIDAprima)」が竣工、引渡し式の後、ドイツのハンブルグに向け出航した。
 同船は、総トン数約12万5000tで、全長300m、船幅37.6m、18のデッキを有する大型客船。船内には、開放型3層吹き抜け多目的シアター、レストラン、バー、ショップ、サウナ、ディスコ、カジノなど数多くのパブリックスペースとビール醸造設備を備えているという。最上層には、2カ所のプール設備に大型フォイルドーム天井を採用し、うち1カ所にウォータースライダー設備があるほか、アイススケートリンクもある豪華客船。総客室数は1643室、乗客数3286人で、AIDAブランドの客船としては最大規模となる。
 機能面も、クルーズ客船向けでは世界初となる独自の「三菱空気潤滑システム(MALS)」を搭載。ブロア(送風機)を使用し船底から吹き出した空気が、細かい気泡となって船底をカーペットのように覆うシステムで、航行時の船体と水の抵抗を減らし、燃費性能を向上するという。このほか、ポッド推進装置、LNG(液化天然ガス)燃料供給装置、最新の排ガス浄化装置、排熱利用によりエネルギー消費を抑えた空調システムなど、「世界最先端の省エネ技術、自動化・省人化技術を採用しながら、安全性を兼ね備えた環境技術を結集した次世代の客船で、アイーダ独自のクルーズ体験を提供する様々な仕様が盛り込まれている」(同社)としている。
 なお、1番船の「アイーダ・プリマ」は、ハンブルグ港を4月30日に出港し、ロッテルダム(オランダ)、ゼーブルッヘ(ベルギー)、ルアーブル(フランス)、サウサンプトン(イギリス)を巡るファーストクルーズに就く予定。また、5月5日から8日の間、ハンブルグで開催される「ハンブルグ開港祭」で欧州での披露を行う。2番船についても、全体工程の最適化と工法の改善によって建造を加速する計画だ。