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大阪でIoT活用セミナー

事例から目的と手段伝える

  関西の18商工会議所で構成する「IoT・オープンネットワーク活用研究会」は3月14日、大阪市内でセミナーを開催、IoT(Internet of Things)に関する国内外の状況や活用事例を紹介した。
 三菱総合研究所の大川真史主任研究員は、つながる方法よりも目的を熟考する大切さを話した後、「IoTは新たな価値をユーザーに提供するイノベーション創出の手段として認識すべき」、「BtoBでは、ユーザーを明確にすれば誰でも様々なビジネスモデルに展開できるサービス基盤提供者になれる」との考えを示した。
 日経ビッグデータ副編集長の市嶋洋平氏は、IoTの活用領域が広がっているとして、▽資源回収▽交通▽店舗・オフィス▽農業▽物流▽セキュリティー︱などの導入事例を紹介した。71万種類のねじを扱う専門問屋では、外部の協力を活用しながら顧客の発注の癖を分析。得意先に応じて発注パターンを最適化することで「残業代が大幅に削減された」という。
 ソフトウェア会社からは、SAPジャパンの村田聡一郎IoT/IR4ディレクターが登壇。ダイムラーがカーシェアリングに着手したケースなどを挙げて、「第4次産業革命は『製造業』革命ではない。デジタル(IT・IoT)により、製造業と非製造業の境目がなくなり、全産業に影響がおよぶ」と話した。
 セミナーの最後にはオムロンが生産ラインの見える化を、クラウド活用で海外拠点に横展開する取り組みを紹介した。クラウド上でデータ処理・可視化することで工場間の生産性を比較し、知見の共有と生産性向上の相乗効果を狙うとした。