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THK、先端ショールームを愛知県知立市に

自動車ターゲット、生産の自動化など提案

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 THK(寺町彰博社長)は、自動車産業のメッカ愛知県三河地区で先ごろ、「これまで本社ショールームでも、一般の展示会でも見せていなかった」という自動車産業向けシステム商品などを並べた先端ショールーム(SR)をオープンした。
 「当社の新たなキー拠点。モノを売る場所では無く、生み出す場になる。自動車産業の技術エンジニアや生産・物流の担当者にはたらきかけ、ここで実ったものを全世界に広げる」(下牧純二常務執行役員営業本部長)としている。4月6日と7日には地域の自動車製造業者ら約200名を対象に内覧会も開催した。
 ショールームは、建て替えし、3月7日に竣工した同社豊田支店(愛知県知立市)の新築ビルに、「中部テクニカルサポート」とともに設けたもの。ビル自体が自社の免震システムを採用、セミナールームなども充実しており、全体がSRといったコンセプトだ。
 一階に設けた展示ルームでは、コア技術である直動システムの応用可能性を自動車産業に訴求すべく「考え抜いた内容」で商品を展示。主力品を単品で並べるとともに、システム提案では、オールTHK製で、モノをピッキングし、プレス工程へ搬送し、さらに塗布工程に送るまでのシステムを長さ4メートルほどに凝縮して展示した(=写真)。「当社の製品を使ってこういうこともできるんだと、この地の高度な技術者がイメージしやすいような展示内容にした」(藤田十・豊田支店長)という。
 加えて名古屋市内にあった子会社THKインテックス(寺町崇史社長)のロボットSR「リソカタ」も、当初からの予定通り、この豊田支店内の新設SRに移転させた。展示したヒト型双腕ロボットは自動搬送車に搭載されており、広域で人の作業を代替して、ヒューマンエラーを防ぐ。さまざまなロボット利活用をこの場で具体的に提案する考えだ。またSRに隣接してクローズドな実験室も設けており、ユーザーの求めに応じ社外秘で双腕ロボットの試験を行う。「ロボットが扱うワークを実際に提出いただき、当社サイドでプログラムを組んでロボットの動作やハンドリングの状態を前もって確認いただく」(藤田支店長)が狙い。既に相当数の依頼が入っているようだ。内覧会に居合わせたTHKインテックスの寺町崇史社長は「当社は産業用ロボットで後発。ユニークな利活用をお伝えし、サービス面でも独自の方法で市場を開く。それが際立つような実践を、当面はこのSRと東京・練馬の本社を中心に行う」と話していた。
 このほかSRには高級車レクサスの後部座席に採用されたスライドテーブルや、関連会社の自動車部品なども一部展示。スライドテーブルについては「LMガイドを使うことで、テーブル出し入れがスムーズになり高級感が味わえる」(藤田支店長)と話した。豊田支店にはアクチュエーター、ロボット、民生分野それぞれに技術専任を置き、営業と技術が一体となった顧客サポートに努める。