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ケルヒャージャパン、事業戦略説明会

業種別特化の営業、インダストリアル製品強化

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 清掃機器世界大手ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャージャパン(佐藤八郎社長)は、都内で4月4日から3日間開催された「第21回世界ビルメンテナンス大会」にダイヤモンドスポンサーとして参加し、併催の「ビルメンテナンスフェア」で新製品などを披露、あわせて報道関係者らを対象に事業戦略説明会を開いた。
 事業戦略説明会で佐藤社長は「10年前はひとケタ、ほんの数%に過ぎなかった知名度が現在は一般市民の間で52%にまで高まっている」と述べ、引き続き知名度とブランド価値を高めるべく、業務用ではターゲット業種毎に特化した営業を強化、家庭用は同社が「360度のチャネル展開」と呼ぶ、あらゆる消費の場にケルヒャーの商品を並べる取組みを進めるとした。
 95年の日本法人設立から約20年、「数字はずっと順調。前期(12月決算)の売上も約13%増」とし、今期第1四半期も2ケタ成長だったと説明した。今期の取り組みとしてインダストリアル分野の新市場開拓に努め、家庭用分野は店舗営業及びPOSの強化などを図るとした。
 世界的にもほぼ2ケタ成長が続くケルヒャーグループについて佐藤社長は「強さの背景は800~900人もがR&D(研究開発)に専念し、世界中で価値観を共有しながらローカライズにも取り組んでいることだ」とした。ローカライズに関し日本法人は、家庭用製品の消音化や、女性をターゲットとした軽く扱いやすい高圧洗浄機で実績を伸ばしており、日本のニーズにマッチしたケルヒャー商品が増えていることも示唆した。

ロボット掃除機、新概念で再来年にも
 一方、世界ビルメンテナンス大会ではドイツから来日したケルヒャー社のマーカス・アッシュ副会長が講演を行った。
 マーカス副会長は、自社が追い求めていくべきテクノロジーとビジネスプランについて語り、「オンラインとオフラインの双方で購入できる仕組みを作り、世界で購入できない地域を無くす」としたほか、講演時間の大半を使ってIoTを駆使した新ビジネスについて述べた。「機械同士が通信でつながり、清掃の生産性を向上させる」などと今後の開発の一端を話した。
 同氏は「例えば」として、ビル内において人の行き来が多く汚れやすい箇所を把握して清掃する、機械の稼動に偏りはないか、清掃職員は期待値通りに働いているかなどを常に認識する、清潔の度合いを数値化し可視化する、機械自らが清掃ルートを計画し消耗品の管理までを行う…などと次世代型清掃機器の概念を伝え、具体的に「2018年にはIoTに連動したロボット型清掃機器をマーケットへ投入したい」と明かした。
 ケ社は過去、ロボット型掃除機の開発で先行したものの、諸事情から拡販を見送った経緯があり、ロボット化やIoT対応では秘めた自信も覗かせた。