News

安田工業、組立ラインを1.2倍に増設

米国向け強化、海外比率向上へ

7089

 安田工業(安田拓人社長)は岡山県浅口郡の本社第3工場を増設。3月19日に増設部の引き渡しが完了し、3月末から稼働開始した。
 投資額は約7億円で、増設部の建屋面積は1800平米。組立てラインを主体としており、主にIMTS2014で発表した欧米向けの小型立形5軸マシニングセンタの組立を行う計画だ。
 増設部を含め同社の組立てラインは基準温度±0.5℃に厳密に管理された高さ約14メートルの恒温空間。増設部には空調管理を徹底する為に風除室を設け、その上部に4階建ての部品倉庫を設置したほか、2階建て部分の2階フロアには電子制御盤の組立ラインも設けた。
 今回の増設により、マシニングセンタの組立ラインは従来比約1.2倍に拡大した。さらに部品倉庫を組立ラインの近くに集約したことで、小物部品やユニットの搬送距離を大幅に短縮でき、より効率的な一貫生産ラインの構築が可能になる。

■生産量25%増へ
 安田工業の2015年度の売上高(見込み)は約137億円、前年度比約10%増と好調で、既存の組立てラインはフル操業が続いている。現時点の生産量は月産20台強。製造部の田邉洋始部長は「欧米の受注状況を踏まえつつ、徐々に増産体制を整えていく。近いうちに人員をなるべく増やさずに25%の増産、月産24~25台にまでもっていきたい」と目標を話す。
 なお、現時点での同社の海外向け出荷の比率は約4割。その半分がアジア向けだが、田邉部長は「リスク分散の意味もあって、アジア偏重からの脱却を図っている。国内向け50%、海外向け50%程度のバランスを目指す中、特に昨年から販売に力を入れ始めているのが米国で、ジョブショップなどにおける部品加工向けの販売が伸びてきた。在庫・営業面で商社と協力体制を強化しつつ、新組立ラインの稼働を契機に、さらに米国向けを伸ばしたい」とした。