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バリ取り自動化、企業コラボで

安川電機、カトウ工機らパッケージ化し、導入&活用容易に

yasukawa 製造工程のロボット化という現場の命題に対し、複数のメーカーがコラボを組んで導入しやすく、一定品質のもと低コストに省人化・自動化を実現できるロボットシステムの提案を進めている。
 ロボット世界大手の安川電機(北九州市八幡西区)と、ホルダー・タッパー製造のカトウ工機(神奈川県平塚市)が中心になって提案する「ロボットによるバリ取りシステム」がそう。この4月に開催の展示商談会「東北どてらい市」でその内容を一般初公開、デモを繰り返した。「会場でのデモの仕様を、ほぼそのまま現場に導入できる。つまり簡便なパッケージシステムとしての魅力が大きい」(どてらい市事務局)と言う。
 バリ取り作業のロボット化は、これまでも様々が提案されてきたが、課題が残っていた。バリ取り作業時の不規則な負荷変動に対応しづらい点がまず一つ。さらに省スペースにしたいが小型ロボットでは剛性不足。バリをかき出すような動作を実現できない。プログラムに時間がかかる等が指摘されていた。
 そうしたなか、安川電機が「高剛性で、金属バリを除去する際の負荷変動を問題としない」小型多関節ロボットでこのシステムの基幹を構築。一方、この小型ロボットに取り付けるカトウ工機のホルダは、ロボット向けバリ取り専用ホルダとして作り込んでおり「工具先端が5ミリの間で伸縮し、かつ先端軸が360度方向へ5度傾動する」との独特の特徴を持つ。この特徴によってバリを根こそぎかき出すような手作業と同等の動きを実現、3次元曲面への対応も自在で、衝撃も吸収できる。
 安川電機サイドでは「バリによって先端工具などの種類が変わるが、その選定はノウハウを持つカトウ工機さんが行う」と話す。一方、カトウ工機は高トルクを長時間維持できるMSIシステム社(名古屋市緑区)製のスピンドルを活用しており、同システムはある面、ロボットや機器が得意とするところを寄せ合ってつながり、価値の最大化を導いた格好だ。ワークに倣って動作するためティーチングも容易という。
 さらに同システムを公開した東北どてらい市では、ジェービーエム(東大阪市)が国内総代理として取り扱う新タイプのロボットオフラインティーチングソフトとも連動したデモンストレーションを行った。同ソフトは、多種・複数台のロボットに対応してシミュレーションとプログラミングをほぼ同時に短時間で作成でき、ロボットの利活用を側面支援する。
 このロボットバリ取りシステムは、「鋳物やアルミダイキャストなどの2次バリなどに向く」(カトウ工機)という。