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牧野フライス、微細精密加工機 新たに大型タイプ

メーカー名商品名
牧野フライス製作所立型マシニングセンタ「iQ500」

iQ500 9月出荷

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 牧野フライス製作所(牧野二郎社長)は微細精密分野に特化した立型マシニングセンタ「iQ500」を新たに発売、今年9月から出荷を開始する。年50台の販売計画。
 表面粗さ(Ra)でシングルナノを実現する微細加工機を複数のメーカーが開発しだしおよそ6~7年、最近はこの領域でマーケットが育ち、特に自動車ヘッドライトの大型化・複雑化する発光部(導光板、ライトガイド)の入れ子構造による金型製作などで、ニーズが膨らんでいる。
 そうした状況に応え、同社は09年に発売した微細精密加工機(iQ300)を大型化した同機を開発した。テーブル作業面は同300の600×400ミリに対し、800×500ミリとひと回り以上大きく、大型化対応をはじめ、多数個取り構造の精密金型向けに需要を狙う。
 製品化にあたって様々な新技術を取り込んだ。剛性と生産性を優先し、主軸には静圧軸受でなく「ころがり軸受」を採用の一方、静圧軸受に対し熱や振動の影響を受けやすいころがり軸受の弱点を克服すべく、±0.5度だった冷却システムの能力を±0・1度まで大幅に向上、さらに回転部品の寸法公差をハードにし、従来比約2分の1の回転振れ精度を実現した。これにより「静圧軸受に近い回転振れ精度に仕上げている」とする。
 ほかにも各可動部の荷重変化の影響を最小化した機械構造、送り軸における低摩擦で剛性の高いころがり案内の採用などで安定した精度を高レベルで追求。制御面ではNC最小設定単位を10ナノ(従来100ナノ)とする一方、スケールフィードバックの分解能を5ナノから1.25ナノに高めている。
0 また同社が「鏡面加工システム」と呼ぶ、切削工具の先端形状を機上で確認し、必要に応じ研削を行うシステムを取り付けやすくしたほか、ロータリーテーブルを取り付けても加工面積を一定確保できる機械構造設計を行っている。
 各軸移動量(XYZ)600×500×300ミリ。主軸毎分最高4万5000回転。ATCの工具収納本数20本。
 販売価格(税別)は3900万円。