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DMG森精機、ソリューション戦略を推進

振動検知、工程集約等を提案

 DMG森精機(森雅彦社長)は7日、金沢市内で開催された「DMG MORI金沢プライベートショー」で、工作機械と工具やロボットなどの周辺機器、アプリケーション、ソフトウエアをパッケージにしたソリューション「テクノロジーサイクル」4機能を発表した。
 同社では独DMG MORIと、販売、開発・生産、サービス分野での協業関係を強化。昨年末で230機種ある製品を、20年には約150機種に統合するとともに、顧客仕様のシステム化や自動化、組込ソフトなどのアプリケーションを活用した最適加工や操作のサポート等のソリューション提案を拡充する方針だ。
 今回、発表された新機能は、5軸加工機、複合加工機に搭載する。「MPC(マシン・プロテクション・コントロール)」は主軸に高度なセンサを内蔵し、振動を監視することで、異常負荷や工具摩耗、破損などを検知。主軸や工具の損傷を未然に防止する。「3Dクイックセット」は、5軸加工機のB軸、C軸のズレ等の精度検査を簡単に行い、外部要因での精度低下を調整する。
 各種ギヤ加工に対応する「ギヤミル」は従来、3機種・9工程で行っていたギヤ加工を含むターニング・ミーリング加工を、5軸マシニングセンタ1台・3工程で完結するという。また、ギヤ専用機でしかできなかった加工を、工具回転とテーブル回転を同期させるスカイビングという加工技術を簡単にプログラミング可能な「ギヤスカイビング」は、ギヤシェービングに比べ最大で8倍高速な加工を実現。旋盤とMCの両方で使用可能で、同社では「スパーおよびヘルカル外、内歯車とスプラインに適用できる加工方法」としている。
 同社では、「テクノロジーサイクル」のソリューション提案を拡大。6月に開催される「伊賀イノベーションデー」、11月の「JIMTOF」に順次公開する予定で、「年内には20提案まで拡充する」(藤嶋誠専務執行役員)方針だ。

独子会社への出資比率を拡大
 DMG森精機は7日、連結子会社の独DMG MORIへの出資比率を60.67%から、76.03%に引き上げたと発表した。決裁日は、4月6日(欧州時間)。
 同社によると、グループの結束を強め、経営資源を有効に活用するため、独DMG MORIとの間で、ドイツの法令に基づくドミネーション・アグリーメントを締結する準備を開始することを6日の取締役会で決議した。他の会社の取締役会に対し直接的な指示が可能となる契約であるドミネーション・アグリーメントを締結することで、一体性を強化し、企業価値の最大化を図る考えだ。なおドミネーション・アグリーメントの発効は今年下半期中を見込んでいる。