オヤジの喜怒哀愁

2016年5月10日号

有休ラテン系

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 大型のゴールデンウイークが明けた。今年は土日が休みの会社なら5月2日の月曜と6日の金曜に休みをとれば4月29日から5月8日まで10連休だった。盆暮れでもなかなかこんなに長い休みはとれない。まさに大型連休である。大中小の別はあるにせよ連休のこの時期に旅行を計画した人も多かったろう。
 「エクスペディア」というオンライン旅行予約サービスサイトが昨年行った世界の有給休暇についての調査がある。それによると、日本は主要26カ国の中で有休消化率が2番目に低かった。したがって、工場全体が10連休をとるようなケースを除いて、今回のように有休を連結すれば大型化しやすいゴールデンウイークでも10連休を謳歌した日本人は案外少ないと推測されるのである。
 ブラジル、スペイン、フランスは年間有休平均支給日数30日を100%消化している。さすがはラテン系の国々である。これに対して日本は同支給日数20日に対して12日消化の60%という調査結果になっている。一番低かったのは15日支給、6日消化で40%の韓国だった。
 ただし、日本の有休支給日数は増加傾向にあり、香港、シンガポール、メキシコ、アメリカなどの15日に比べても多い。同時に、消化率も漸増傾向にあるという。むしろ、同調査で日本人の傾向が顕著に現れたのは次の2つの質問であった。
 ひとつは「自分の有休日数を知っていますか」という問い。53%の日本人が「知らない」と答えている。他国の場合は「知らない」と答えた人はせいぜい10%前後で、比較的多かった韓国でも23%である。この設問で日本は断トツなのである。
 もうひとつは「有休を取得するのに罪悪感を覚えますか」という問い。他国は10%以下。いま言った100%消化しているブラジルが8%、スペインが5%、フランスが6%であるのに対して日本は18%とこの設問でも2位以下を大きく引き離してトップであった。
 日本は比較的祝祭日が多く年間休日数は他国に比べそれほど少ないわけではないので、労働者が有休に対して無頓着なのであろうか。また、未消化有給休暇が会計上、会社の債務として扱われる国もあり、そうではない日本の会社が有休消化に積極的でない面もあるのだろう。
 ちなみに筆者の昨年の有休消化率は93%とラテン系であるが、今回のGWは暦通りであった。