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次代のモノづくり、5大学が競う

第8回金型学生グランプリ、インターモールド2016から

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 4月23日までの4日間、インテックス大阪で開催され関連展を含めて4万7756人の来場者を集めた金型総合展「インターモールド2016」。(一社)日本金型工業会ブース内では、第8回「学生金型グランプリ」が開催され、展示ブースは終始、学生らが創造する金型を見ようと、多くの来場者でにぎわった。
 岩手大学、岐阜大学、近畿大学、大連工業大学、大分県工科短期大学校の5大学の学生達が製作した金型と成形サンプルを展示。最終日には、学生が設計・製造方法などをプレゼンし、来場者の投票数でグランプリを決定した。グランプリ受賞大学は、プラスチック型部門は岩手大学、プレス型部門は岐阜大学だった。
 岩手大学では、プラ型部門の課題・USBケーブルホルダーを精度よく量産するべく、エジェクタープレートが三段になった構造の金型を開発。「おそらく世界初の金型構造」(岩手大学)とアピールした。三段構造の開発により金型中心にスリーブ突き出し構造を配置することが可能になり、ランナーを中央に配置して樹脂を偏りなく均一に流し込むことができた。
 岩手大学では大学院工学研究科に金型・鋳造工学専攻を開設(平成18年4月)しており、即戦力となる「ものづくり高度技術者」を育成。併設の金型技術研究センターでは地域と大学が共同して金型技術の開発拠点化を目指している。今回の課題に取り組んだチームの1人、岩手大学金型・鋳造工学専攻の高橋寛光さんは「実践では座学では知りえなかった様々な問題に気づくことができ、先生方のアドバイスを得ながら新構造の金型開発に取り組むことができた」と手ごたえの大きさを話していた。

(写真=三段構造の金型を開発し、成型時の諸課題を解決した(岩手大学)