News

シーメット、自動車業界から「引き合い」

「砂型」積層造形装置、DMSで初公開

7647

 光造形システムで長年の実績を持つシーメット(上野高邦社長)は、今年1月に発売したオリジナルの砂型積層造形装置「SCM−10」を、6月22日から東京ビッグサイトで開催の「設計製造ソリューション展」(DMS)で、一般初公開する。
 経済産業省の補助事業を活用して開発したもので、一般的なレーザではなく、インクジェットヘッドを搭載。専用の特殊バインダを噴射して砂を硬化させ、積層し砂型を造形する。砂を込めるための木型が不要で、ダイレクトに砂型を製作できることがポイント。「費用も工数も減らせる。1月の発売来、自動車業界中心に想定以上の引合いが来ている」(上野社長)という。シリンダブロックやマニホールドなどの部品が主なターゲット。最大造形サイズで800×400×400mm、シリンダヘッド用中子のような複雑形状品を数時間で造形できる。
 同社ではまた、3D積層造形システムの国家プロジェクト「TRAFAM」のメンバーとして、大型高速タイプの次世代砂型積層造形装置を産総研らと開発中。「今年中の上市を目指す」(同社)という。去る5月22日から名古屋で開催された世界鋳造会議では、併催展示会で新製品「SCM−10」による砂型サンプルの展示と同時に、この大型次世代の砂型積層造形装置についても開発状況を説明、来るDMSでも開発の進捗状況などを伝える予定だ。
 「世界鋳造会議では新製品、次世代機とも高い評価を得た。砂型積層造形装置には量産に近い分野から注目が集まっている」(上野社長)という。