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ユキワ精工、ツールホルダの違い動画で

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 国産にこだわり、ジャパンメードの高品質をウリにする、がツールホルダやドリルチャック、割出円テーブルなどを製造販売するユキワ精工(新潟県小千谷市)の基本姿勢。
 しかし加工で重視されるのは、一般的にまず工作機械、次に切削工具であり、ホルダやチャック類は「ユーザーからみた重要性の順位をいえば残念ながらずっと下。それほど品質を吟味して購入されているようでもない」と同社の酒巻弘和常務が嘆く。そこで同社は「ツールホルダを変えるだけで加工時の精度や生産性がこうも違ってくることを分かって欲しい」(同)と、主力のツールホルダ「スーパーG1チャック」のプロモーション動画を作成、このほどホームページにアップした(ユーチューブへの接続)。
 ツールホルダの(1)振れ精度、(2)剛性、(3)把握力―をそれぞれテーマにして各々2~3分弱ほど、計3つの動画を作成した。
 「振れ精度」をテーマにした動画では、測定機を使って、回転数と工具先端振れ精度の変化を追った。スーパーG1チャックの高い振れ精度が動画から伝わる。「ツールホルダの振れ精度はメーカーによって独自の表記をしており、カタログから比較検討できなかった」と酒巻常務。動画ビデオなら実際の精度がひと目でわかる。
 「剛性」と「把握力」の動画は、やや攻撃的な内容に編集した。剛性実験ではスーパーG1チャックと他社製ツールホルダの違いを音と動画で比較。切削音が静かで「横方向への倒れがほとんどない」自社商品の優位性をみせつけた。
 「把握力」の動画では、測定機を使った実験でスーパーG1チャックが他のコレットホルダの2~3倍近い把握力を持つことを証明し、PR。
 他社製より優れているということだけをいいたいわけではない。ユーザー目線でツールホルダの価値を訴える。「振れ精度」の高さは面粗度の高さに直結するだけでなく、加工個数の増加を可能にし、工具交換回数が減ってコストダウンにつながる。「剛性」の高さは精度との関係で重要だし、条件を上げることが可能になり加工サイクルタイムを短縮できる。「把握力」の高さは一本の工具の加工数増加を可能にし、やはり加工費削減に貢献する。
 同社の大渕和宏営業本部長はかねてから「当社のツーリングはリピート率が非常に高い」と話してきた。加工動画を通じツールホルダの重要性を広く説きながら、新規開拓→高リピート率でシェアアップを狙うようだ。