コラム

2016年8月10日号

 リオのオリンピックが始まった。開会式翌日には、いきなり競泳男子400m個人メドレーで日本人選手が金と銅のW表彰台。生中継を見て思わず心が躍る▼感心させられるのは、お家芸と言われた柔道や体操だけでなく、いろんな種目で日本選手の活躍の可能性が拡がっているようにみえる事だ。水泳ほかテニスも陸上も卓球もバトミントンもレスリングも…。フィジカルの差を乗り越え、世界トップを争える種目がどうだろう、ひと時代前と比べ倍ほども増えているのではないか▼これには、はしなく天才アスリートが現われ活躍している面もあるのだろうけど、やはり理に適った訓練、育成策の賜物だろう。科学の力や生体力学を活用し、メンタルマネジメントもしっかり行う。門外漢の小生にも、そのあたりで過去のやり方が変わって進歩していることは分かる。人の可能性はやりようによってもっと引き出せるということか。実践したコーチらに惜しみなく拍手を送りたい▼もっと、さらにと、日々過酷なトレーニングを積んできた選手の表情から、かつての「スポ根」の色合いがほとんど消えている点もまた、なんだか感心させられる。多くの選手は伸びやかで実に溌剌としている。きっと、その姿を見る子供たちは、今の選手を手本に、未来の選手像を自ら創り出していくに違いない。そうやって何か未知の、新しい力が生み出されるのだろう▼地球の裏側でのオリンピック。実際の気温とともに、マインド的にも「熱帯夜」が続く。無事の終了を祈りつつ、選手の活躍にもう一度拍手。