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ダイヘン、軌跡精度2倍以上のレーザ対応高精度ロボ

メーカー名商品名
ダイヘン高精度ロボット「FD-A20」

精密溶接、3次元加工容易に

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 ダイヘン(大阪市淀川区)は8月19日、軌跡精度を同社従来機比で2倍以上に高めた高精度ロボット「FD-A20」を発売した。レーザ溶接・切断をメインターゲットに、ロボットの姿勢を問わず動作領域全体で均一な高軌跡精度を可能にした。
 レーザ加工の普及が進む自動車業界を想定して製品化した。バッテリーの電極に代表される電装品などの精密溶接(TIG・プラズマ溶接)にも対応し、仕上がり品質に直結するロボットの軌跡精度を高めた。
 新製品は「世界最高レベル」の軌跡精度として、速度毎分10mの直線動作時で±0.15mm以下、毎分2m(φ10mm)の小円動作時で±0.1mm以下を確保した。プラズマ溶接による微細加工を安定化させたほか、「従来の6軸ロボットでは難しかったレーザによる3次元加工に適応する」(FAロボット事業部企画部)。
 主要なレーザ発振器インターフェースとレーザ切断・溶接用の教示ソフトウェアを標準装備し、接続作業を簡易化した。同社のオフラインティーチング「FD−ST」を使うことで、CADデータからレーザ切断の教示データの自動生成が可能。3DCADデータの活用で、パイプワークの曲面を穴あけするような複雑な加工も簡単に対応できる。
 可搬重量は20キログラム。ロボットの第2軸に平行リンク機構を採用することで、アームの剛性を引き上げた。独立多関節並みの動作範囲を確保しながら、動作中に発生する振動を抑えたのもポイント。第3軸の反転動作が可能で、天吊り仕様にも対応する。
 ロボットケーブルを「ほぼ内蔵化」し、周辺機器やワークへの干渉を最小限に。設置レイアウトの自由度を高めた。メーカー希望価格は税抜644万円。国内外で年間500台を見込んでいる。
 企画部の担当者は、「6軸ロボットによるレーザマーケットは意外と大きい。今回はレーザのアプリ対応にフォーカスした。シーリングやバリ取りにも挑戦していきたい」としている。