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トヨタ、米大学と人工知能で連携

2200万ドルを投じ、自動運転研究等を推進

 トヨタ自動車はこのほど、今年1月に米国に設立した人工知能技術の研究・開発を行うTRI(Toyota Research Institute, Inc.)が人工知能関連の研究で、米国・ミシガン大学(ミシガン州アナーバー)と連携すると発表した。
 TRIは、今後4年間で2200万ドルを投じ、クルマの安全性向上、生活支援ロボットや自動運転をはじめとする領域での連携研究などの取り組みを行うという。
 同社によると、北米での技術開発拠点であるトヨタテクニカルセンターはこれまで、同大学と共に安全技術などの研究活動を展開。また、走行実験施設「Mcity」の運営を担う同大学のモビリティ・トランスフォーメーション・センターを、スポンサーとして設立時から支援してきたほか、TRIは今年6月に、アナーバーに第3の拠点を設立。同大学の二人の教授が、自動運転研究を加速するため、教授職との兼務で参画している。
 今回の連携について、TRIのギル・プラットCEOは、「トヨタとミシガン大学は長年にわたり、良好な協力関係を構築してきた。今回、モビリティが抱える複雑な課題を人工知能で解消すべく、より安全・安心で効率的な移動手段を提供するため、新たな知能化技術の開発に取り組む」と述べた。TRIは当面、5年間で約10億ドルの予算のもと、(1)「事故を起こさないクルマ」をつくるという究極の目標に向け、クルマの安全性を向上させる(2)幅広い層の方々にクルマの運転機会を提供でき、より利用しやすいものにすべく、尽力する(3)モビリティ技術を活用した屋内用ロボットの開発に取り組む④人工知能や機械学習の知見を利用し、特に材料科学分野において、科学的・原理的な研究を加速させる―の4つの目標を掲げている。
 なお、トヨタはスタンフォード大学およびマサチューセッツ工科大学と、それぞれ2500万ドルの予算を投じ、人工知能の連携研究センターを設立。TRIも両大学の近くにそれぞれ拠点を設け、共に研究を進めている。