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ヤマザキマザック、本社に航空機支援拠点

難削材加工、工程集約提案

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 ヤマザキマザック(山崎智久社長)は、愛知県大口町の本社に航空機産業向けのサポート拠点「エアロスペーステクノロジーセンタ」を開設した。各種加工技術の相談、テストカット、周辺機器の情報提供などのメニューを取り揃え、国内外ユーザーの要望に対応する。
 センタには、最新の5軸加工機、複合加工機から計6台を展示した。投資額は改修・設備費の約7億円。11人が常駐し、営業技術部門のスタッフも随時対応する。航空機産業に特化した支援拠点は、米・カリフォルニア州に1999年に開設した「ウエスタンテクノロジーセンタ」に続いて2カ所目となる。
 中西正純営業本部長は、日米両拠点の大きな違いについて「日本には、開発、技術、NC、生産技術などの各部隊が揃っている」と説明し、日本国内だけでなく、来日した海外ユーザーに対しても技術的な支援を提供できる点を強調した。
 展示機は、航空機部品向けの加工実演やテストカットに使用。切削工具などの周辺機器メーカーと協力しながら、ニッケル、チタン、インコネルといった難削材加工の課題解決にあたる。加工単価が厳しく、生産性向上が求められるアルミ加工に関しても、従来複数台必要だった加工を1台で完結させる工程集約などを提案する。
 9月1日、2日に開催したオープンハウスでは、フレーム、ケーシング、ブリスク、ランディングギアなどの部品加工を実演した。5軸加工機「VARIXIS i-800」によるブレードグリッパの加工では、工程集約とともに、64チタンの薄肉形状を精度良く削れる様子を見せた。
 会場奥には大型モニタを設置。美濃加茂工場に常設展示している大型5軸横形プロファイラ機の稼動状況を、リアルタイムで映し出した。同工場では大型部品のテストカットを受けるという。
 中西営業本部長によると、同社が日本で製造した機械のうち、航空機産業の占める割合は約35%(金額ベース)。他業種に比べて好調としながらも、今回の拠点開設でこの数値は「変わらない」としている。