News

物流システム機器、企業業績好転で大幅増

昨年度21%増、4211億6700万円に

 (公社)日本ロジスティクスシステム協会と(一社)日本物流システム機器協会が先ごろ発表した「2015年度物流システム機器生産出荷統計」によると、15年度の物流システム機器総売上額は、前年度比21.0%増の4211億6700万円だった。リーマンショック後の回復を経て、近年は3500億円を超えた水準で頭打ちの傾向が見られたが、昨年度は高変化を伴って過去の実績から一歩抜けた格好となった。「企業業績の好転で設備投資の意欲が増大、前年度の受注残も加わった」と調査した委員会ではみている。
 統計は、国内主要物流システム機器メーカーへのアンケート結果を基にとりまとめたもの。対象は25機種、他の協会が独自調査を実施しているフォークリフトやパレットは含んでおらず、これらの実績は報告書に別枠で記した。
 15年度は、棚(重量棚、中軽量棚、流動棚の3種)の売上がトータルで前年度比8.3%減(283億800万円)と落ちたものの、それ以外はほとんどが前年度を上回った。
 最主力のコンベヤ系が同25.0%増(1026億9200万円)、同じく主力の自動倉庫が同38.8%増(1000億8400万円)と大きく伸びたほか、台車系(同20・2%増、768億7400万円)、仕分け・ピッキング系(同27.9%増、355億3800万円)も好伸した。
 昨15年度は受注額も微増ながらプラスだった。大型機器ともなると受注から売上が立つまで一年かそれ以上かかることがあり、報告書は「(昨年度の受注増により)2016年度の売上げも堅調が見込める」とした。
 アジア各国との競争激化や、国内少子高齢問題を背景に、物流現場の省力化・自動化を実現する物流システム機器へのニーズは「さらに増す」と調査した委員会では見ている。報告書は今後を展望し、技術革新や標準化推進、安全で環境負荷の少ない機器の開発・提供等が重要とくくっている。