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コマツが鉱山現場向け「無人ダンプ車両」

ラスベガスで評判

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 大積載量230tの無人ダンプ車両が、走破性の高いシャトル走行を行って、大規模鉱山の生産性を上げます―。
 コマツ(大橋徹二社長)は「全く新しいコンセプト」という無人専用運搬車両(Innovative Autonomous Haulage Vehicle)を9月末、米国ラスベガスで開催された鉱山機械見本市に出展し、注目を集めた。
 鉱山現場向けに新規開発中の車両。まだ「将来の市場導入を目指す段階」(コマツ)とするが、鉱山現場の安全性と生産性の大幅な向上に貢献できると、同社では見ている。
 08年に世界に先駆けて実用化した「無人ダンプ運行システム」の実績を活かし、鉱山現場に特有の「多雨・多雪、滑りやすく極端な悪路で、積込場が狭い」といった環境下でも稼動できる大型無人車両を開発した。
 運転室が無く、空車でも積車でも4等分荷重配分とし、4輪駆動・4輪リターダ、4輪操舵を遠隔操作で行える。前後を選ばす、切り替えし動作が一切不要なため、既存の無人ダンプトラックでは稼動しづらい現場に導入できる点が魅力だ。
 同社はまた、この無人ダンプ車両を公開した直前の9月下旬に、最大機種の超大型ダンプトラック(980E-4)を市場投入した。こちらは積載時の重量が625トンにもなるという、全長16㍍弱、高さ8㍍の怪物車。世界最大とみられている。
 資源価格低下を背景に鉱山機械のマーケットは不調が伝えられるが、世界人口の増加や都市化率の上昇から、同社は「長期的には増加見込み」と睨む。鉱山開発の大規模・効率化を予測し、先手先手で開発を進める。